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神はいるのか(2)『Silk 王室弁護士マーサ・コステロ』

今回は、『Silk 王室弁護士マーサ・コステロ』 を紹介したい。

『Silk 王室弁護士マーサ・コステロ』は、知名度はめちゃくちゃ低いんだけど良質なドラマなのでオススメ。以下あらすじ。

『Silk 王室弁護士マーサ・コステロ』は、英BBCで2011年に放送スタートしたミステリードラマ。法廷弁護士の中でも優秀な者だけが選ばれる王室顧問弁護士を目指すヒロインのマーサ・コステロ。貧しい社会的弱者の味方である彼女は、"有罪と証明されるまでは無罪"という自身の信念を貫き、依頼人のために徹底した調査を遂行する。引用元

イギリスの裁判制度に馴染みがないため新鮮で面白い。

まず1つ目に特徴的なのはこの格好だ。かつらとガウン。

(ちょっと調べたけど、この格好を続ける明確な理由はなさそうだった。)

2つ目は、弁護士内のステータス。
イギリスの弁護士は、事務弁護士と法廷弁護士と大きく2つに分かれていて、法廷弁護士の中の優秀な弁護士が王室顧問弁護士になれる。王室顧問弁護士は、シルクのガウンを着ることからこのドラマのタイトルは「Silk」になったようだ。

3つ目は、検察側の主張も弁護士が担うこと。1つの裁判で同じ事務所の弁護士が検察側と弁護側に立ったりする。Silkシーズン3では、「弁護側の仕事は、AIに取られる。検察側の仕事をしなければ、お金にならなくなるぞ。」と問題提起をしていて、あまりピンとこなかったがイギリスでは何か問題になったのかな…?

イギリスの裁判制度を使った話は、他にもある

イギリスの裁判制度を描いた映画で『否定と肯定』があり、こちらもなかなか面白い。

アメリカのホロコースト研究家(英語版)のデボラ・E・リップシュタット(英語版)教授は、ナチス・ドイツ学者のデイヴィッド・アーヴィングを攻撃する論を展開した。アーヴィングはイギリスで、リップシュタットの著作の中で自分がホロコースト否定論者と呼ばれたとして、彼女とその出版社を相手取り、名誉毀損訴訟を起こす。イギリスの名誉毀損訴訟では、被告側が立証責任を負うため、事務弁護士のアンソニー・ジュリアス(英語版)、そして法廷弁護士のリチャード・ランプトン(英語版)が率いるリップシュタット側のチームは、アーヴィングがホロコーストに関して嘘をついていると立証することを求められる。引用:Wikipedia

本題はここから

シーズン3の3話目。

10代の少女、ジョー・スティーヴンズの死が大きなニュースとなる。母親のサラは、交通事故で体の自由を失った娘に懇願され薬の過剰投与をしたと主張、自殺幇助の罪を認める。しかし、クライヴは検察局の依頼を受け、殺人罪で彼女を訴追。弁護に回ったマーサはこれに対抗すべく、ジョーの身近な人々の証言を聞いていく。引用元

問題は「ジョーが死を望んでいたかどうか」。父や友人の証言を聞き、次にカウンセラーの証言を聞いた。カウンセラーはカトリック組織から派遣されていて、会話の内容はカトリックの教えを元にしている。そのため、主人公のマーサは以下の発言をする。

神を「彼」呼ばわり。マーサの静かな怒りが伺える。悲劇を前に、神は何もしてくれない。そもそも、神に何かを求めるのは間違っているんだろう。そうだとしても。

『Silk 王室弁護士マーサ・コステロ』 は、dtvとU-NEXTで配信中。

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