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どうして個人レッスンなのですか?

桜坂市民大学からの依頼でウクレレ講座を始めたのは10年前。
映画「フラガール」のヒットでウクレレが大ブームの時でした。

カーサ・ウクレレ・スタジオを開いて僅か1年余り。スタジオはコザこちらは那覇。受講者は集まるのか?と思いましたが定員いっぱい20名の方々が来られました。嬉しさの一方で初めての集団レッスン。不安はありました。


レッスンは週1の全10回が一期。
回数分のプログラムを組み臨みましたが
不安はすぐに的中しました。
和気藹々の集団レッスンは楽しいです。しかし
練習量や方法、音感などひとりひとり違います。
全員を毎回同じレベルで引き上げるのは不可能。
前回お休みされた方にその回のことを教えていると
他の方は先に進めないので楽しくないとか...
皆さん次から次へと不満や要望が出て来て
一つにまとめることの難しさを痛感しました。

カルチャースクールは原則1期完結スタイルです。
数多くの講座を渡り学ばれる方もいて同じ講座を
継続して受講されない方も多いのですがこの時は
生徒さんから継続受講の要望があり「入門編」を
卒業した方のために「実践編」を設けました。
「入門編」の半分ほど。一人一人に目が届く人数
なによりみんな顔なじみなので楽しさは満点。
弾き語りからソロ弾きまでのアンサンブルに発展
2期3期...気付けば数年来の仲間になりスタジオの
生徒さんと合同パーティーをしたり、
ジョニー宜野湾さんのイベントへの出演も叶いました。

集団レッスンはみなさん和気藹々で楽しいですが
隣の方よりも上手くなりたいのならば
個人レッスンが一番だと思います。
それは自分の経験から来ています✌️

幼稚園に入った時そこには音楽教室がありました。
園長先生のクラシックピアノと他の先生のオルガン。
面談の上、園長先生はボクにピアノを勧めました。
オルガンの軽い鍵盤に慣れてしまうと
ピアノの鍵盤は重いので弾けないのですと。
オクターブにも届かない小さな手...
先生は暫く弾かせてくれませんでした。
ピアノ教室なのに... 😁

レッスンは先生のピアノに合わせ発声練習。
ドレミファソファミレド ..... アアアアアアアアア〜
ドレミファ ... はい、この音はなんの音?
「ソルフェージュ」を知ったのは後のことですが
いつの間にか相対音感が身に付いていました✌️

鍵盤に触れられるようになった時の生徒は4人。
1台のピアノで代わる代わる練習曲を弾くのですが
一人ずば抜けて上手な子がいました。
ご家族は音楽一家と聞きました。
その子の後にピアノに向かうと指が動きません。
次第に弾くのが恥ずかしくなりました🙅‍♂️

ある日一人来なくなりました。そしてもう一人...。
教室は上手な子とボクの二人になってしまい
その子の演奏を聴くだけ。弾かなくなりました。

ピアノへの興味も薄れていき...
もう辞めようかなと思っていた時のこと。
先生は二人別々に教えることにしてくれました。
これが 個人レッスンの始まり。
またピアノが楽しくなり後10年以上通いました。
園長先生の教えはいまに活かされていますし
習わせてくれた母にもどうもありがとう✌️

桜坂集団レッスンの話に戻ります。
初回は「ハッピーバースディ」ウクレレの定番です。
誰もが知っている曲なので楽譜は必要ないし
指1本で「 C 」2本の「 F 」そして「G7」。
どうして「G」でなく「G7」かと言うと
押さえ易く「F」から移動し易いコードだからです。

歌いながら8−9回コードを弾くだけの曲。
1時間でレパートリーになりますよ。
ウクレレ入門の常套句です。

2回目からは教則本のようなプログラムに沿って。
いきなりセーハコードやトリプレッツは無理なので
暫く3コードで弾ける曲でストラムを覚えます。
右手のダウンストロークは親指で中指〜小指は
ネックエンドに添えウクレレを抱えきれるまで
人差し指はお預け。
親指ダウン・アップは弾けない8ビートも4ビート。
初回一時間で1曲弾けたから毎回1曲弾けると
思っている方が多いですがそんなにあまくはなく。

毎日練習する方や、うた本などで勉強する方と
レッスンで与えられた曲だけの方とは差が出ます。
物足りなくなる方、ついていけなくなる方 ....
集団レッスンを継続できなくなる方には
それぞれの事情があります。
ピアノを習い始めた時の事を思い出しました。

桜坂市民大学では「入門編」を卒業された方に
「実践編」にお誘いしていましたが
暫くするとそれが出来なくなりました。
「実践編」のレベルが高くなりすぎたのです😅
スタジオの個人レッスンへ移って来られる方が
現れたのはこの頃からでした。

移って来られる方はみなさん目的を持っています。
弾き語りを極めたい、相対音感を身に付けたい、
ソロ弾きや耳コピ、TAB作り、アレンジなど...

個人レッスンは他人を気にしないで済みます。
その方に合ったプログラムが組めます。
教則本のようなフローチャートはありません。
た と え ば
弾き語りの歌の音程に苦手感がある方に
歌詞ではなく「ドレミ」で歌っていただき
こちらは単音でメロディを弾いて合わせますと
次第に音程が安定して来ます。
ま た
歌詞に沿ってストラミング数を増やしますと
様々なパターンが刻めるようになります。


Tips を覚えることに順序は .... ありません。
レッスン中思い浮かんだらシャッフルでもなんでも。
ダウンアップ覚えたての方にスイングレッスンも。
対面ですから相手の指1本1本が観察出来ます。
個人レッスンはライブ。その緊張感が楽しいです。
楽しくなければね。音 楽 ですから🤗

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