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「禁煙中」...です (前編)

たばこを吸わなくなってもうすぐ5年になりますが
「まだ禁煙中でしょ」と言われます。
「どうせまた吸うんじゃないの?」
吸ったことのない人には理解してもらえません。

Q「たばことお酒、止めるとしたらどっち?」
A「お酒を飲むとたばこが美味いからどっちも無理です」
Q「一箱いくらになったら止めますか?」
A「.... 千円くらいかな」
2000年10月の価格改定で多くの銘柄が500円前後になりましたが
自分が禁煙を始めた前後から5年間の値上がり価格は100円。
この計算だと一箱1000円になるのは25年後です。

Q「販売が禁止されたら止めますか?」
A「たばこ税は国の大切な財源です。そんなこと絶対にあり得ません」
Q「「禁煙したいですか?」
A「...したいとは思っています」
あいまいです。世間体を考えて言うのでしょうが真実味に欠けます。
.... 全て自分のことです。禁煙する気がなかった頃の。

これからは1960 〜1990年代の思い出です。
1995年の調査では男性の喫煙率は52.7%、女性は10.6%。
60年代には男性なんと約80%、女性15% でした。

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子供の頃、家の食卓にはいつもハイライトが置いてありました。
部屋にはいつもたばこの匂いが漂っていました。ヘビースモーカーも父の威厳。
人前で遠慮なく吸える時代。ホタル族という言葉はもちろんありませんでした。
その父のいない時に母も「ないしょ」と目の前でスリーエーをプーカプカ。
良い香りがしました。自らすすんで受動喫煙者になったようなものです。
その後すんなり愛煙家になれたのは既にニコチンが身体にあったからでしょう。

60's  → → → → → → → → → → → → → 90's

父のたばこはハイライトからセブンスターに変わっていました。
時折会う度に 5mg 〜 1mg と軽いたばこへ。
そして数年振りに帰省した時、たばこは家にありませんでした。

禁 煙 

でも自分には出来ない、する気もありませんでしたし。

2000年頃には愛煙者への環境は徐々に厳しくなっていましたが
自分は相変わらず毎日30本ほど吸っていました。
 ある朝の日課 ♫ 目覚めの一服 ♫  次の瞬間....
目の前は揺れ、動悸、息苦しさ、嘔吐感 倒れました。

や ば い

禁煙しないといけかなと思いました。
この時がきっぱりと止める良いチャンスだったのですが踏み切れず
まず12mg から5mg に、本数も減らそうと .....
これは成功。1日30本から20本になりました !
.... それでも20本です。一般的にはヘビースモーカー。単なる自己満足。
ゴールはまだ見えていません。

ある日、妻がニコレットをプレゼントしてくれました。禁煙ガムです。
吸いたくなったらこのニコチン入りガムを噛んで我慢、
3ケ月を目処に禁煙を目指すという治療薬。
いよいよチャレンジです!ところが ....
ニコレットはミント・メンソール味。自分の吸う銘柄もメンソール。
ガムを噛むとたばこが余計吸いたくなるのです。こんなのありますか?😄
猛烈な誘惑に耐えかね、勝手な決まりを作りました。
1週間ガムで過ごせたらご褒美に1本。次の1週間また1本 ...
これで禁煙が出来るわけありません。
開始から44日後また吸い始めてしまいました。

挫 折

それからはまた本数を減らしたり元に戻ったりの繰り返しの末
最終手段の1mg にたどり着きました。
...... 軽過ぎて吸った気がしません。
それでも 5mg よりはいいでしょう。これが大間違い。
みるみる本数は増え遂に1日60本以上になってしまいました。
また強いものにする? 軽いのに慣れているのでそれは出来ない。
まだこんなこと ......チャンスだったのに。
毎日起きてから寝るまでのチェーンスモーカー。
たばこを持つ手が時折震えるような気がしました。
や ば い
もう依存症どころか完全なニコチン中毒です。

..... ある日 .......

「もう止めなくていいよ」

妻の一言が心に刺さりました😢

(後編へ)....... 禁煙4年10ケ月達成の月記念日に .....


 



 



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