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楽天新春カンファレンス2020

先日、全国から4,000名以上の楽天出店企業が集結する一大イベント「楽天新春カンファレンス2020」に参加して来ました。


毎年開かれるこのカンファレンスに参加し、ECビジネスを取り巻く環境の大まかなトレンドを掴むことで、今後の事業展開や組織づくりに役立てています。

主なコンテンツは、楽天の三木谷社長・経営幹部の戦略共有と豪華著名人を招いての基調講演の2つです。今回のカンファレンスでは楽天の戦略共有の他に、幻冬舎所属の編集者 箕輪 厚介氏と、元サッカー日本代表監督 岡田 武史氏の基調講演を聴きました。

今回のカンファレンス内容を私なりにざっくりとまとめると・・・

・ 楽天市場送料無料ラインの統一を3月18日に実施する
・ 楽天の顧客基盤は継続的に拡大している
・ 楽天市場として「一過性」ではなく「継続的」に成長するための取り組みを強化していく
・ これから「お金」よりも「役割やコミュニティ」に価値のある時代になる
・ クラウドファウンディングなど、人のためにお金を使う市場が増えていく
・ AIの発達により人と人との繋がりが大切な時代がやってくる

私個人の見解として、これからAI・IOT・5Gなどの技術革新により、変化のスピードは早くなりこれから数年で世の中は劇的に便利になっていくと思います。

今ある多くの仕事がAIに置き換わると、ごく一部の人以外は働かなくても食べていけるほど便利で豊かな世界になるかもしれません。そうなった時に人は何に価値を見出すでしょうか。そういった世の中のニーズを的確に掴んだ個人や組織が強い時代になっていくと思います。

以下、今回のカンファレンスレポートです。

①三木谷さん講演内容


・楽天市場を安心安全にするために取り組んでいる

・本気で商売をされている店舗が報われる仕組みにしていく

・楽天市場モバイル経由流通額73%で将来的には90%を超える

・ポイント最大16倍(SPU スーパーポイントアッププログラム)

・自社物流の構築に2000億円投資、現在推進中(Rakuten EXPRESS)

・ビッグデータを活用した広告配信機能に毎年数百億円投資している

・R-Messeを導入し、利用したユーザーの転換率3.2倍、客単価2.1倍になった

・楽天エコシステム内で2つ以上のサービスを使う人の割合が71%

・送料無料ラインは3月18日に導入する(NPSがAmazonに負けてる理由が送料、何がなんでも成功させたい)

・楽天は多様性と統一性を目指す。アリババのTMALLのように店舗を選んで新モールを作るような事はしたくない

②2020年上期戦略共有会


・顧客基盤は継続的に拡大している

・成長の要因①:国内最大級の顧客ベネフィット(楽天市場の年間発行ポイント3,200億ポイント)

・成長の要因②:「多様性」と「統一性」の両立

・成長の要因③:国民ジャックのための集客装置(大規模セール、キャッシュレス還元、アフィリエイト強化)

・これらの成長要因を今後も強化し、「一過性」ではなく「継続的」に実現していく

・レガシーな仕組みを刷新し、CSVデータの反映時間を数時間から数分に短縮する

・RakutenEXPRESSで店舗の継続的な成長を物流面から全力でサポートしていく

③ゲスト講演:箕輪 厚介氏


年齢:34歳

肩書き:幻冬舎所属編集者、オンラインサロンオーナー、コンサルタント、プロデューサー、ユーチューバー

2019年に最も売れたビジネス書、SHOWROOM代表の前田祐二氏の「メモの魔力」の編集者。

他にも堀江貴文氏、西野亮廣氏、落合陽一氏などのビジネス書を数多く手掛けており、数々のヒット作を生んでいる。

ただ、2年でヒット作を出しすぎて飽きてしまったのでもう今は違う事をやりたいと思っている。

講演はQ & Aの対談形式で進行。

Q.ヒットの生み出し方は?

A.ヒットさせようと思った事は一度もなく、自分が興味を持てる事をやっている。

やりたい事がなくて悩んでいる人が多いので、自己分析ブームが来そうと思って「メモの魔力」を出した。

できるアドバイスとしては「ヒットを出そうとしない、分析しない」ということ。

その理由は、スタート地点が外部にあるとオリジナリティがなくなるから。

自分が気になる事に心の付箋を貼っておく。自身は今は成功している人に対する「憎悪」に付箋を貼っている。

集団が無意識に思っている事を言語化して世の中に出したらヒットする。

Q.仕事で一番大切にしていることは?

A.自分の感覚に敏感でいる事。義務やルーティンで仕事をしない。

Q.会社員を辞めない理由は?

A.①何一つ制限されていない環境

②給料の20倍を副業で稼いでいる

③本を出す事で自分のブランドを稼がしてもらって会社外で回収している

お金を稼ぐ理由はやりたくない事をやらないため。

Q.副業の禁止についてどう思う?

A.新しい事に興味のある人間がいなくなるので会社にとってリスクになる。

経営者が全てを把握できる訳はないので、新しいビジネスモデルを若い人を放牧して取って来させる事で会社と従業員がWin-Winになる。

会社にしばりつけると多様性がなくなる。今後は副業と趣味と本業の境がなくなる。

自身のオンラインサロンは月額5,000円を払って1,800人がお金よりもSNSでの発信や承認欲求を満たすために集まっている。

今後は広告で注意を引いてモノを売るのが厳しい時代なので、コミュニティをいかに作るかが超大事!

今までは「お金」に人が集まった時代、これからは「役割」に人が集まる時代

大きなビジョンやコミュニティ作りが重要。

Q.社外で認められる事の重要性は?

A.社内の嫉妬などから解放される。無意味な人間関係を切って、本質に向き合える。

Q.インプット、アウトプットの方法は?

A.基本Twitter、Facebook、NewsPick。インプットしようとしてるのではなくただの中毒。

高速でインプット、アウトプットをやりすぎて夢と現実の区別がつかなくなる時もある。

ただ、これをやっておくと世間の反応が観れるので、toCビジネスの感度があがる。

Q.箕輪さんのよく言う「3歳児であれ」というのはどういう意味?

A.面白いとおもったらやる、飽きたら辞めるということ。

自分は考える前に手を挙げて、死ぬほど後悔することを繰り返している。

一番大事なのはリアリティーショーで予測不能であること。

自分がワクワクして周りが意味不明と思う事をやる。

Q.人を動かすアウトプットの方法は?

A.人が無謀と思う事をやる。

ホリエモンは時価総額世界一、フジテレビ買収など何も達成していないのに、人を動かしている。テスラもそう。

「無理でしょう。でも見てみたい。」と思ってもらう強烈な何かを持っている。(宗教っぽさ)

Q. 今の時代にコミュニティが有効な理由は?

A.今はスマホやSNSで好きなものを好きなだけ掘る時代。みんな孤独なので同じ価値観で集まれるコミュニティに価値がある。

Q.他者への消費は広がり続ける?

A.クラウドファウンディングで「財布をなくしたのでお金をください。」といえばお金が集まる時代。

豊かな時代は確実に人のために使うお金が増えていく。

④ゲスト講演:岡田 武史氏


株式会社今治.夢スポーツ 代表取締役会長

元サッカー選手、元サッカー日本代表監督

日本の選手は主体的にプレーしていないので、気づかせるために小さな改革をいっぱいやった。

待ちではなく、自ら動き出す選手でないと上にいけない。

顧問をしている上場企業では離職率が33%と高かった。

数字や分析ばかりで夢を語る人が誰一人社内にいなかったので、その状況を変えたら離職率を13%に改善した。

スタジアムの運営において、サッカーを見にお客は来ているのか?

お客のインサイトを考えるとそうではなく、人との繋がりを求めていた。

日本は休日にどこからでもディズニーランドにもいけるくらいエンターテイメントが充実している。

そのエンターテイメントに勝つ魅力が必要→スタジアムビジョンを「夢スタジアム」としてワクワクを散りばめた。

オープン初日は5000人の許容量に対して5200人が殺到して、ゴール裏で泣いているおばさんがいた。

理由を聞いてみると、3年前はスタジアム開設に対してみんなが否定的で自分も否定的だったのに、今は感動して嬉しくて泣いていた。

スタジアムの準備期間は多忙を極めたが、ある日20時以降の残業を廃止して社員全員で現地の友達づくりをした。

人は代々受け継がれてきた遺伝子スイッチというものがある。自分は極限に追い込まれたピンチの状況で遺伝子にスイッチが入った。

現在社会は便利すぎて、公園の遊具で子供が怪我をすれば全ての遊具がなくなる時代。

これは間違った便利さなのかもしれないという思いで、野外体験教育を始めたら企業も積極的に参加しだした。

今後はAIが自分よりも自分のことを知っている時代がくる。(結婚相手もうまくいく確率からAIが判断する時代になる。)

そうなった時に人と人とのつながりが大切な時代がやってくる。今、そういう価値を人々が感じ始めている。

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1987年生まれの32歳、鳥取県出身の大阪在住。2009年、事業内容に興味を持った2000年創業の老舗ブランドEC事業会社に入社。現在は事業戦略、商品戦略、プロモーション、広告運用、自社システム開発などに携わっています。

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