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クリストとジャンヌ=クロード“包まれた凱旋門”

21_21 DESIGN SIGHT

六本木のミッドタウン東京内のミッドタウン・ガーデンの中にある、21_21 DESIGN SIGHT(トゥーワン・トゥーワン・デザインサイト)というギャラリーを訪れた。
平日の昼間だった上に天気が不安定だったからか、客数はそれほど多くなく、年齢層は幅広い印象だった。

21_21 DESIGN SIGHTは、2007年に三宅一生を創立者として始動した。この名称は、英語で優れた視力を表現する「20/20 Vision (Sight)」から取り、「さらにその先を見通す場でありたい」という思いが込められているという。

引用:https://www.2121designsight.jp/

コンクリート建築のこのギャラリーは、直島の地中美術館を思い浮かべるような構造で、地下に作られ、内部は迷路のようにも感じられる、不思議でおしゃれな建物だった。

21_21 DESIGN SIGHT外観

クリストとジャンヌ=クロード”包まれた凱旋門”展

現在開催されている、「クリストとジャンヌ=クロード”包まれた凱旋門”」展を訪れた。
過去にも、ここ21_21 DESIGN SIGHTでクリストとジャンヌ=クロードの作品展も開催されていたようだが、今回は凱旋門を包むというプロジェクトにフォーカスしたものだ。

私が見たことのある作品の1つ「囲まれた島々」

展示内容は、凱旋門を包むプロジェクトに関する映像作品が数点と、多くの写真で構成されていた。
凱旋門を包む際にどのように包むべきかという構成図も何点かあり、また映像からは、建設会社や警備、国の関係者含めかなり多くの人々が協力して成し遂げたこのプロジェクトの規模の大きさ、非常に緻密な計画、人々の関心の高さにただただ驚いた。

完成した作品とそれを見に訪れた人々の様子(映像作品)

ギャラリー内には、プロジェクトに実際に使われた布とロープも展示されており、実物の一部に触れられた気がした。

実際に使われた布とロープを使った壁

最後に

今回の展示は、絵画等ではなく、一見アートではないようなかなり大掛かりなプロジェクトに思えるが、歴史的建造物や自然の風景をベースに大きなアート作品にしてしまうという彼らの斬新な想像力には感動した。

また、21_21 DESING SIGHTの建物自体もおしゃれで、アートとして楽しむことができるので、ミッドタウンを訪れた際に立ち寄ってみるのもよいだろう。

クリストとジャンヌ=クロード”包まれた凱旋門”
会期:2022年6月13日(月)- 2023年2月12日(日)
会場:21_21 DESIGN SIGHT
住所:東京都港区赤坂9-7-6(東京ミッドタウン ガーデン内)
開館時間:10:00 - 19:00 (入場は18:30まで)

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