見出し画像

番組観覧に参加してきた




どうも、デジタル温灸器ネキです。

この度、テレビ朝日で放送されているバラエティ番組「キョコロヒー」の観覧に参加させて頂いたので、その日の思い出を少しだけここに残したいと思う。

マル秘写真もおもしろ裏話もないただの日記ですが、誰でも無料で最後まで読めます。一銭にもなりませんが8,000字も書きました。

まだ放送を見ていない方がいたら、ぜひ見逃し配信で観てください。

ご当選のお知らせ


今から約1ヶ月前、DAMキャンペーン運営事務局を名乗る方から以下のようなメールが届いた。


この度は「キョコロヒーコラボキャンペーン」にご参加いただき誠にありがとうございました。厳正なる抽選の結果、当選となりましたのでご連絡させていただきました。



誰かを推していて、何らかのライブやイベントの抽選に応募したことのある人であれば、このメールがどれだけ衝撃的なものか、おわかりいただけるだろう。


メールを開いて動揺する私


毎日忙しく朝から晩まで働いて頂いた、僅かばかりのお賃金を衣食住に充て、なんとかやりくりして推しのCDや本を購入したりライブやイベントチケットを購入したりする。グッズだって全部欲しい。遠方であれば交通費や宿泊費もバカにならない。しかしそれらを糧にすることで、だるい仕事も理不尽なクレームも容赦ないノルマも乗り越えられるのだ。そうやって推しに生かされている。推しがいる人生というのはそういうものだ。

しかし残酷なことに、人気のライブやイベントには「抽選」という壁が立ちはだかる。「抽選」という壁を前にして私たちは、厳正なる抽選の結果「お席をご用意されなかった者」と「お席のご用意ができた者」に振り分けられるのだ。

立て続けに「お席をご用意されなかった者」グループに振り分けられたときには運営に文句の一つでも言いたくなる。

その厳正なる抽選とやらは、どれほどまでに厳正なのか。転売ヤーには席を用意しておいて、これだけ熱い気持ちで応援している私の席が用意できないとは、何を持って厳しく正しいことと言えるのか…というのは完全に言いがかりであるが、それくらい厳正なる抽選というのは残酷なものなのだ。

それはさておき私は懐疑的であった。

テレビ朝日で放送されているバラエティ番組「キョコロヒー」に出演されている日向坂46の齊藤京子さんとヒコロヒーさんが「After you!」という楽曲をリリースされ、カラオケDAMとのコラボキャンペーンを行っていた。


HMV札幌ステラプレイス 「After you!」CD展開


そのキャンペーンは「After you!」をカラオケで歌って応募しようというもので、確かに私は応募したのだが、その賞品は「A賞:番組観覧(3名)」というものだった。

そんなもの当たると思って応募していないのである。

メールには


①参加・不参加
②氏名・年齢・性別・電話番号


を返信せよとあった。

もし何らかの詐欺であるなら金銭を要求された時点で通報しようと心に決め、私は個人情報を記載したメールを送信した。

心臓の鼓動が少し早くなるのを感じた。


ふわりと広がるようなビブラートを響かせた私の歌声


一週間後


連絡は、なかった。どうやら私は騙されたらしい。

まあお金を払ったわけではないし、私の個人情報が流出したところで死ぬわけでもないし、そんなこともあるか。

と思っていたら番組観覧予定の数日前に、テレビ朝日制作担当のOさんと名乗る方からメールが届いた。

芸能人に会わせてあげますよ詐欺ではなかったらしい。

家族は「それ本当に大丈夫なの!?」とまだ懐疑的であったが「ちゃんとOさんからメールが来てるから!!」と理由になっていない理由で反撃した。

私は詳細を確認して、北海道から東京へ向かうための航空券を予約した。


虚飾に満ちた人生である


冬の嵐


番組観覧当日。その日、お昼には東京に着く予定で家を出発したが「今日は春ではなく冬の嵐になるでしょう。」というニュースが流れるくらい天気が悪く風が強かったため飛行機がめちゃくちゃ揺れた。

なんとか落ち着こうとマスクの上から両手で口を押さえゆっくりと呼吸をした。隣に座っていた女性は「エチケット袋用意しなくて大丈夫ですか…?」というような目で私を見ていたと思う。

目をつぶって「お父さんお母さん今までありがとう…制作担当のOさん、そちらまで辿り着けずごめんなさい…」と思いながら目を閉じていたら、無事に着陸した。

そして私は六本木へと向かった。

電車に乗っていると、小学一年生くらいの男の子がひとり乗車してきた。あいにく席は空いておらず、私からは少し離れた場所に立っていたのだが、つま先立ちのような体勢で背伸びをしながら吊り革につかまっている。

知らないおばさんにいきなり声をかけられたら怖いかな…と思いつつも見ていられなくて後ろからそっと肩を叩き「そこ座っていいよ」と声をかけた。

男の子は振り返り、太陽のような笑顔で元気よく「ありがとうございますっ!」とお礼を言って席に座った。降りていく時も、わざわざ私が立っているところまで来て「席を譲っていただきありがとうございましたっ!」と満面の笑みでお礼を言って降りて行った。

その笑顔があまりに眩しすぎて「テアトルアカデミー所属の方ですか…?」と声をかけそうになった。

曇天の中 聳え立つテレビ朝日


集合場所にて



〇月〇日 ×時×分 △△前で集合です


という、詳細でわかりやすい画像付きの案内をいただいていたにも関わらず、普通に集合場所を間違えた。

というのも降りた駅(これも間違っている)から歩いていたらすぐ道に迷ったのでタクシーに乗り「▲▲近くにある△△という場所まで行きたいのですがお願いできますか?」と聞いたら、特に返事はなかったもののしばらく走った後、そこで降ろされた。

ヒコロヒーさんのラジオで東京のタクシーの恐ろしさを聞いていたため一体どうなることかと思ったが全然大丈夫だった。支払いを済ませ「ありがとうございました。」とお礼を言ったが特に返事はなかった。

辿り着いたところはテレビ局関係者っぽい人が出入りしているが、本当にここで合っているのか、かなり不安だった。でも30分前には到着できていた。(はずだった。)

しばらく待っていると、目の前に1台のタクシーが停まった。

ヒコロヒーさんだった。

私は咄嗟に「あ、ヒコロヒーさん…!」と声に出してしまった。

ヒコロヒーさんは「ん?」という表情でこちらを見て一瞬動きを止めた。

それは紛れもなくヒコロヒーさんが「中居正広の芸能人!お友達呼んできましたグランプリ」(フジテレビ系)に出演した時に、青山テルマさんが言っていた「話を振ると「ん?」って目を大きくしてアヒル口でこっちを見てくる。」というやつだった。

© 2001 Hayao Miyazaki/Studio Ghibli, NDDTM

私「ア…アノ…」

ヒコロヒーさん「ん?」

© 2001 Hayao Miyazaki/Studio Ghibli, NDDTM

私「ア…ア…」

ヒコロヒーさん「???」


いくらなんでも不審者すぎる。

察しのいいマネージャーさんらしき方が「あ、キョコロヒーの観覧の方ですね!」と気づいてくれた。

私「ソ…ソウデス」

ヒコロヒーさん「あぁ、そんなとこおらんと中入って待ってたら?」

私「ア…デモ…ココデ シュウゴウ ナンデスケド…(ここではない)」

マネージャーさん「スタッフの方に伝えておきますね!」

そうして私は建物内に侵入した。建物前で集合だと言われていたのにも関わらず。

集合時間を過ぎ、Oさんから電話がかかってきた。

Oさん「到着してますか?」

私「到着してるんですけど、さっきヒコロヒーさんとバッタリ会って…中で待ってていいと言われたので中に入ってしまいました…。」

集合場所を間違えたことを、完全にヒコロヒーさんのせいにした。

YouTubeで話題に出た、私がひとり寒い中待っていたというのは私が集合場所を間違えていたからである。本当にすみませんでした。


数分後、スタッフさんと他の観覧の方たちがやってきた。Oさんの「あっ、あの子っぽい」という声が遠くに聞こえた。

到底「子」という年齢ではないが、おそらく私のことを指しているのだろうなと思った。

そこには「集合場所に辿り着けた者」と「集合場所に辿り着けなかった者」の大きな壁を感じた。


番組観覧


控室に入ると、ご丁寧にお弁当と飲み物とお菓子が用意されていた。

テレビやYouTubeなどに映ることに関して、なんやかんやに同意しますという書類を書き、収録が始まるのを待った。

控室で待っていると、だんだんと「本当にキョコロヒーの観覧に来てしまった。」という実感が湧いてきた。音楽番組やバラエティ番組の観覧をするバイトがあるという話を聞いたことがあるが、この番組はバイトとかサクラを雇うのでなく、実際に視聴者から応募してきた人を易々と現場に招き入れて大丈夫なのかなと心配にもなった。私が変な奴じゃなくて本当に良かった。

私以外のお二人は齊藤京子さんのファンの方で、とっても可愛らしい女性と、爽やかな好青年という感じの男性だった。お二人とも明るく朗らかでとてもフレンドリーだった。変な奴じゃなくて良かったーと思った。

でもこのお二人も「After you!」をカラオケで歌って番組観覧に応募してきたんだよな、と考えたらやっぱり変な奴かもと思い直したりした。

放送の中でしっかりとヒコロヒーさんに「変な奴やな」とつっこまれていた。

控室で私が、ヒコロヒーさんのことが好きでキョコロヒーを観ていると言うと、屈託の無い笑顔で「あ、じゃあニコチンズの方ですね!」と言われた。



LADY GAGAのファンであればlittle monsterで、村上春樹を読んでいればハルキストであるからして、キョコロヒーにおいてはヒコロヒーさんのファンであることをニコチンズ、と呼称するのが社会通念上の共通認識であるということを失念していた。

「ハハハッ、ソウデスネ」と答え、それと同時に私はニコチンズを代表して来ているのだから、ニコチンズ然として、ニコチンズらしい振る舞いをせねばならないのだと腹をくくった。一部のニコチンズが何かをやらかしたら全く知らない人にとってはニコチンズ全体のイメージが悪くなるし「ニコチンズは民度が低い」というレッテルを貼られてしまう。 もちろんニコチンズの一人が犯罪を犯したとして、ニコチンズを名乗る全員が犯罪者扱いされるのはニコチンズのみなさんも嫌でしょう。大袈裟かもしれませんが、ニコチンズを名乗る人間が傲岸不遜な態度でテレビに映ったとしたらニコチンズ界隈のイメージは著しく低下し、これだからニコチンズは、またニコチンズが、ニコチンズだからな、ニコチンズ最低、ニコチンズとは関わらないほうがいい、とニコチンズのみなさんの人権はなくなってしまうことだろう。ニコチンズのみなさん、これからもニコチンズとしての自覚と責任を持って生きていきましょう。

齊藤京子さんのファンのお二人は、齊藤京子さんのことをいつから好きだとか、すごくマメにSNSを更新してくれるのだとか、コンサートのチケットが取れて嬉しいというようなお話をしてくれて、自宅から持ってきたであろうグッズなども色々見せてくれた。そして興奮した様子で「緊張する!」と終始ソワソワしていて可愛らしかった。

一方私は、緊張と長距離移動と低気圧と早起きのせいで、ちょっと眠たくなっていた。

時間になり、Oさんが「観覧に当選された方々でーす!」と周りに声をかけながらスタジオへ案内してくれた。

確かにそこには、いつもテレビで見ているあの可愛らしいセットがあった。たくさんの大人の人たちがいて、収録に向けて色々と準備をしているようだった。

ディレクターさんが怒鳴り声をあげてADさんが蹴り飛ばされているというような殺伐とした雰囲気は一切なく、出演者のお二人こそいないもののキョコロヒーという番組の穏やかな感じ、そのままの空気を感じた。

番組観覧に来た人のための席とは思えない立派な椅子が3つ並んでおり、固定カメラがこちらに向けられていた。

放送内容については見逃し配信で確認お願いします。

私はYouTuberさんの裏方みたいなことをやっていたこともあり、動画の編集もするので人の言葉には死ぬほどテロップを付けてきたが、自分の言葉がテロップになるのは初めてで嬉しかったのと同時に「手間をかけさせてしまってすいません…。」という気持ちにもなった。つい名前を出してしまった芸人さんの宣材写真まで用意して頂いて被写体をくり抜いてドロップシャドウまで付けて頂いてありがとうございました。

収録中は余計なことを言わず、できるだけ存在感を出さないよう意識した。そもそもがカラオケDAMのキャンペーンだし、番組も齊藤京子さんがメインの企画だったし、齊藤京子さんとファンのお二人がたくさんピックアップされたらいいなと思ったからだ。

放送終了後にしっかり某掲示板とかを確認したけど特に荒れているということはなかったので安心した。


変な感想を書いてる人はいた


撮影終了後


齊藤京子さんとヒコロヒーさんのお二人は「今日はありがとうございました。」とご丁寧に私たちの前までやってきて挨拶をしてくださった。

齊藤京子さんは、透明感があってキラキラしていてとても美しく思わず釘付けになってしまった。VTRを見てる隙とかを狙ってめちゃくちゃ見てしまいましたすみません。

「アイドル」という活動されている方々については正直あまり詳しくないのですが、私も昔アイドルに夢中になっていた時期があった。若干13歳でモーニング娘。に加入し、直後に発売された「LOVEマシーン」でグループのセンターを担当した後藤真希さんだ。加入当初、中学生なのにものすごい金髪でかっけぇ!と思った記憶がある。

当時小学生だった私は、友達から借りた「ハッピーサマーウェディング」のCDに同梱されていた「第4回 モーニング娘。&平家みちよ妹分オーディション」の募集の紙を眺めて「これに応募したらもしかしてゴマキに会えるのかな…」と胸を躍らせた。もちろん実際に応募したりする勇気も行動力も無かったのだが、このオーディションで最終合格者に選ばれたのが後に大アイドルとして一世を風靡した「あやや」こと松浦亜弥さんである。

話は戻りますが、正直恐れ多くてヒコロヒーさんには最後まであまり視線を向けることができなかった。

私は2022年11月3日にヒコロヒーさんのファンになった。たまたま流れてきた深夜ラジオで一人喋りをしている声が素敵だなと思ったのがきっかけです。その頃すでにヒコロヒーさんはたくさんテレビに出ていたと思うけど当時の私はテレビを全然見ていなかったので失礼ながら何をされている方なのか存じ上げなかった。

ヒコロヒーさんのことを知りたくて、アーカイブが残っているものはテレビもラジオもYouTubeも全部見たと思う。エッセイもライブDVDも購入した。単独ライブにも劇場まで足を運んだ。ひとつ残らず全部おもしろかった。お笑いを見て「おもしろい」「おもしろくない」というのは好みでしかないが、ヒコロヒーさんが生み出すお笑いは、完全に私のツボだった。誤解を恐れずに言えば、ヒコロヒーさんも変な奴だった。一隻眼の持ち主で、物事を独特の視点で見ているようなところが興味深くおもしろいと思う。

あとヒコロヒーさんを知ったおかげで、他の芸人さんのこともたくさん知ることができた。こんなに面白い芸人さんがこんなにたくさんいるのかと驚いた。人生がより豊かになった、といっても過言ではないと思う。

そんなこともあり、短編恋愛小説集「黙って喋って」刊行記念お渡し会の時も、今回の番組観覧の時にも、ヒコロヒーさんを目の前にして私は「頭を垂れて蹲え、平伏せよ」状態だった。(決してそう言われたわけではない。)

一人舞台の上に立って観客の笑いを掻っ攫う姿は本当にかっこよくて、倍音を響かせた声でお喋りするラジオはずっと聴いていたいほど面白くて、合間に流す曲のセンスがめちゃくちゃイケてて、思わず惹きつけられてしまうような文章を書くのがとても上手で、今でも十分面白いのに「もっとたくさん面白いことを言いたい」という向上心があるところを本当に尊敬している。自分の中にしっかりとした強い意思がある故にやさぐれとか毒舌みたいなイメージがあるようだけど、実は誰に対しても敬意を持った接し方や発言をしているところがとても素敵だと思う。

こんなことを書くと、無闇矢鱈にワシの好感度を上げてくれるなと怒られてしまいそうだがそれくらいヒコロヒーさんのことが大好きで、この先ももっとすごい、それもとんでもなくありえないほどの高みにまで上り詰めて、私なんかが気軽に声もかけられないような大スターへの道を突き進んで行ってくれると信じている。

こんなに熱く大好きなのに、カメラの前でAマッソさんの名前を出してしまうくらいにはスカしてしまいました。すみません…。

番組開始から4年目突入、本当におめでとうございます。これからも末永くキョコロヒーが続いていきますよう心より願っております。

収録が終わり、齊藤京子さんとヒコロヒーさんがスタジオを出て行った後、Oさんが「セットの写真とか撮ってもいいですよ」と声をかけてくれた。

私はこの瞬間をカメラに収めることで、この思い出を蔑ろにするのではないだろうか。人生で二度と来ることがないであろうこの場所の、この風景を、このデバイスに画像ファイルとして残すことで、脳内の記憶からこの思い出が消えてしまっても構わないと心のどこかで思ってしまうのではないだろうか…と、そんなことを考えながら写真を数枚パシャパシャと撮影させてもらった。

スタッフのみなさんは本当に穏やかで柔かで優しかった。

たまに街中で遭遇したテレビ撮影スタッフが偉そうで傲慢な態度をとってきた!みたいなポストがに流れてきたりするけど、そういう一部の人のせいで変なイメージが蔓延するのは気の毒だなあと思うくらい、本当にみなさん優しかった。

わたしは温厚で優しい人に出会うと「この人はどんなことがあったら“怒る”という感情に到達するんだろう?」とつい変なことを考えてしまう。

今回観覧に参加するにあたり、当然ながら「放送まではSNS等で情報拡散することは禁止」とされていた。

阿久津摩耶先生は「好奇心や探究心のない人間は人間じゃありません、猿以下です。」と教えてくださったが、もしここで私が、放送前に詳細な情報をSNSなどで爆裂に拡散したらテレビ局の大人の人たちから、ものすごく怒られたりするのかな…と多少の好奇心が沸いたことは黙っておこう。


終わりに


その日は横浜に住む姉の家に1泊させてもらった。

帰ってきてからも何だか夢のような時間だったなとずっとフワフワしていた。

なんとも言えない高揚感と、すごい経験をしてしまったなという衝撃。


お菓子は姪っ子ちゃんがとても喜んでくれた


今年の運は既に使い果たしてしまったような気もするが、私はまたヒコロヒーさんの単独ライブに行くことはできるだろうか。チケットはいつも即完だ。

そのチケットを手に入れるためにはきっと徳を積まねばならない。なんとしてでも「お席のご用意ができた者」グループに振り分けられたい。

そのためには、電車で座れぬ子どもがいれば席を譲り、財布が落ちていたら交番に届け、道に迷う外国人観光客がいればバス停まで案内し、信号の点滅中に横断歩道を渡る老人がいれば手を引いて一緒に渡ってあげるのだ。

翌日の朝、帰路につく電車を待つ駅の構内でおじいさんに「〇〇駅まで行きたいんだけどこれであってる?」と声をかけられた。

囲碁将棋さんのラジオを聴いていたイヤホンを外し、全然わからなかったけど乗換案内で必死に調べて「▲▲番線から××分発の電車に乗れば行けますよ!」と教えてあげた。

おじいさんと別れてから、あのおじいさんがちゃんと目的地に辿り着けるかを憂慮して、もう一度乗換案内で調べなおしてみたら普通に全部間違えていた。


ここまで読んでくれた人たちへ















変な奴やなぁ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?