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シャインブレード辺境伯領

土地

ケイポン国北方、ゴンゴンガンデ大山脈を背負う形でその領地は存在する。
人々はここを、シャインブレード辺境伯領と呼ぶ。

ケイポン国は、国の南西にあるギルカトラス帝国と不義により戦争にが回避不可能な状況に陥ってしまった。
戦争となれば、ギルカトラス帝国より劣る彼らは一気に蹂躙されてしまうだろう。

 
当時、騎士爵であった、ジェーレン・シャインブレードは冒険者時代の仲間たちと共に、
この危機を回避する事に成功した。

国王ユルガス=ダイア・アコ=ケイポンは救国の英雄ジェーレンを国土拡大のため、
宮廷の陰謀に巻き込まれぬよう、異例の昇爵でいきなり辺境伯爵としての爵位を与えまた、
国の北方にある未開拓地を領地として与えたのだ。
※本来であれば、騎士位 →男爵位 →子爵位 →伯爵位 →侯爵位(辺境伯爵位はこのランク)と昇爵するのである。
※国王及び公爵位は、王族に連なる人物がいなくてはならない。

一介の騎士爵であったジェーレンは、領地経営の知識に疎かったが、冒険者仲間である
クリシュナが、エルフ族の中でも、族長筋の血筋であったため、彼の活躍により、
ヒューマンの村々を掌握し、更にはこの地に元より住うエルフ、ドワーフ、ホビットの三種族の力を借りることができた。
3種族はジェーレンに自分達を保護する代わりに領地を護る力の他、
エルフは彼に森の恵みを、
ドワーフは彼に鋼と工芸品を、
ホビットは娯楽と商売を、ジェーレン達に提供してくれた。

これらの事により、ジェーレンはこの地を平定し、首都シルヴァンヘイムを発展させた。


しかし土地の大半が未だ未開の地となっている。
エルフすら入らぬ、瘴気に満ちた森。
ドワーフすら掘らぬ、切り立った険しい山々。
ホビットすら近寄らぬ、危険に満ちた草原。

ここは冒険者にとって飯のタネに困らぬ土地であった。

商業

シャインブレード辺境伯領は、領地の半分以上を占める危険な森。
その木々を使って、木材の輸出を中心に、林業でも栄えている。
他には、ドワーフやエルフ、ホビットとの交易品。
また、冒険者達が持ち帰る遺跡の調度品などが領地の経済を潤していった。
 
その調度品は王都に住まう貴族の間では、ちょっとした流行となっている。

ジェーレン・シャインブレード伯

彼はケイポン国南方の片田舎出身で、身の丈2m近くある巨漢である。
きらめく美しい金髪に映える端正な顔つきは多くの宮廷女性の心を射止める。
しかし彼はそんな女性たちには全く興味を示さず
「今は領地の平定、開拓が優先ですので」
と、様々なお誘いをお断りするのである。

白銀の騎士、輝く剣の担い手と呼ばれる騎士。
当時、白銀の騎士や輝く剣の担い手など、様々な二つ名で呼ばれているが、
国王より与えられた家名『シャインブレード』の名の元ともなった、
光り輝く長剣を携えている。
 
これは正確には輝きの剣シャインブレードと呼ばれる魔法の武器マジック・ウェポンである。

正しい行いこそが大切だと信じ、護るべきもののためには己を犠牲にすることに躊躇しない。
真っ直ぐすぎる性格からか、煙たがられることも多い。
しかしその性格故に、彼に憧れ、慕う人間が集まる一因にもなっている。

未開地の村で、1人孤児として生きていた少女を養女に迎えた。
それは、護ることが出来なかった者たちへの贖罪の思いからであった。
少女:プリシラを溺愛するようになり、「親ばかを越えてバカな親」と、
プリスがよく口にするようにまでなっている。

しかしジェーレンだけではなく、周りの人間までもが『バカな親』状態になっている事に、
誰一人気づいていないようである。

怒られてもあまり堪えない性格をしているがプリシラに怒られた時は大きな体が縮んで見えるほど反省して落ち込む。

『妬くな妬くなロリコン伯爵、火傷するっすよ!』
なんて言ったアホは、その輝きの元、一刀両断されたそうです。

輝きの剣シャインブレード

家名にもなっている輝きの剣シャインブレードは、
冒険者時代に手に入れた魔法の武器マジック・ウェポンであり、
善なる知性を備えた意志ある武器インテリジェント・ウェポンである。
この意思ある武器インテリジェント・ウェポンはジェーレンの己が自身を通して、
神が成しえたい正義を貫く意志に共感し、彼を助けている。
 
後々の世も、シャインブレード伯爵位は、この剣に認められることが、家督を継ぐに値する。
そんな風習が生まれる元となったのである。

プリシラ

ジェーレンは孤児であった少女:プリシラを養女として迎え、溺愛した。
その溺愛ぶりは側から見れば異様とも言えた。
それが貴族院の間で広まった噂に繋がるのであった。
 
ジェーレン達がプリシラを溺愛する様子は、プリスがよく呆れたと言った様子で口にする
「親バカを超えてバカ親」 と言う表現がとても合っている。

プリシラは、ダークブラウンの髪に深い緑色の瞳を持つ少女は整った容姿をしている。
養父であるジェーレンのことが大好きで、町では仲の良い親子と評判である。

快活で優しい性格をしているが故、無駄に行動力があり、クリシュナによく怒られている。

養父を取り巻く人々の知識が、悪知恵が、この地で生き、養父を助ける知識となる。
そう信じるプリシラは、学問はもちろんのこと、時には魔法や武術に祭事や左官業。
その全てを異常とも思える速度ですべてを吸収していったのだ。

いつしか領内には、プリシラこそ次期領主に間違いないと声があがるほどであった。
本人は今まで知りえなかった事、考え付かなかった事を知ることが出来るのが、
楽しくて仕方が無いと言った様子である。

特に近頃は、プリスとの話しが楽しくてしょうがない様子である。

辺境伯、養女を取り巻く情勢

貴族院でジェーレンの平民の、しかも孤児を養女に迎えた事を問題視していた。
ジェーレンのみならず、辺境伯爵領の重要人物全員から寵愛を受けている少女に対し、
貴族院の中では、

辺境伯領は魔族に魅入られたのではないか
 
と懸念しているのである。

事の真相を確かめるため、
ジェーレンに貴族の娘を嫁がせるか
プリシラに貴族の男を嫁がせるか
と、様々な話しがあがっていた。

一番危険なのが、プリシラを暗殺する計画が上がったことであった。

ジェーレンはそのような噂を知ると、プリシラを護る方法を考えた。
その策の1つに、この国の人口の半分を占めるエルフ、ドワーフ、ホビット族の加護を
プリシラが受ける事が出来れば、貴族院も下手に手を出せなくなると考えたのである。

数名の貴族の間では、これを阻止しジェーレンを失脚させる事に固執する者がいた。

ブレード辺境伯領での重要人物

隻眼の傭兵隊長 ガレウス

数多の戦場を渡り歩き、強者を打倒してきた歴戦の戦士。
彼のトレードマークである両刃の戦斧ブロードアクスは、旅の途中で手に入れた魔法の斧で
暴風の稲妻ライトニング・テンペストと呼ばれ、それを自在に振り回し敵を薙ぎ倒すその姿は、
『人間暴風』で人々に畏怖された。

ジェーレンたちとの長い旅の後、将軍職にと嘱望されるが「めんどくせぇ」の一言で片づけた。
しかし、有事の際には傭兵隊の先頭に立ち、嬉々として戦場を駆ける。

酒好きの女好き、賭け事大好きなろくでなしに見えて世話好きな部分があり、
プリシラに『護身のため』と称して武器の扱いや体術等々を『指導』してよく怒られている。

一番わかりやすい性格と思われているが怒りが頂点に達すると黙り込む。

氷結のクリシュナ

エルフ族の貴人であるが、外界に出た変わり者というのが第一印象。
魔法と剣を扱う魔法剣士で、氷結系の魔法を好んで扱うのと冷静沈着で
感情を表に出さないことから、人々から『氷結』の二つ名で親しまれる。

蓄えた知識を生かし、辺境伯領の内政で腕を振るい、おかげで
「この人がいなくなったらこの領地まわらない」と言われるほどである。

プリシラに勉強と称し、『エルフ族に伝わる秘術』と『秘匿されてきた魔術』を
教えているところを度々窘められている。

怒りが頂点に達すると見た者が凍り付いてしまうような氷の微笑を浮かべて周囲を威圧する。

光の妖精プリス

妖精フェアリー族の幻術師。
よく言えば姦しい。直球で表現するならうるさいバカ。

ジェーレン本人を『白銀の城』と呼び、頭にしがみついては光を発する魔法を使う。

戦場では敵陣に突撃するジェーレンの武器に強烈な光シャイニングの魔法を使い、
様々な二つ名、『白い流星』『ブリリアントチャージ』『白銀の騎士』『輝く剣の担い手』
など、
ジェーレンガ呼ばれるよう担った原因かを作ったのも彼女であった。

楽しいことが大好き(賭け事と悪戯)
美味しいの大好き(特にお酒とお菓子)と本能のままに生きている。

プリシラのよき遊び友達と思われているが『いかなる状況でも生き残れる術』と称し、
『幻惑魔法』『男の急所大全』『サバイバル術』『妖艶なるしぐさ』等々、
いかがわしい知識を授けようとしてわりと本気で怒られている。

しかし本人は気にしない様子あり、夜な夜なプリシラの寝所に潜り込んでは、
親交を深めている。

彼女はあまり怒ることは少ないが、怒りが頂点に達するとケタケタと壊れたように笑い始める。

戦神の寵児クルツ

戦神を信仰する僧侶でモーニングスターと盾で武装している。
非常に穏やかな性格をしており、辺境伯領の昔馴染みの中でも一番の人格者?である。
ジェーレンとの長い旅の間、その身に神を降ろして奇跡を行使すること3回、
尽く自我を保ち続けていることこそが奇跡であると言われている。

まつりごとには一切かかわりはないが、神殿と領主の間をつなぐ重職についている。
口癖は「天罰的面」(声:神谷 明)「神のご加護を」

戦神の寵愛を受けている彼は、戦神の加護を与え、数に勝る帝国軍との戦いや、
辺境伯領に現れた邪竜との戦いで、戦列を支えた実力と実績を持つ。

プリシラに『戦神の教義』を教え、聖印を与えたり布教活動をした事で、
やんわりと怒られることがある。

しかしクルツ自身もプリシラの体験からか、孤児院の運用等、彼女自身の目線での教えに舌を巻くことがあると言う。


怒りが頂点に達するとモーニングスターを握りしめ聖句を唱え続ける。

シャインブレード伯爵領

赤竜亭

宿屋兼酒場の赤竜亭はここ、シルヴァンヘイムの中央やや東に存在する冒険者の集う宿だ。
元冒険者の夫婦が営むここ赤竜亭では、近隣の村などから寄せられる依頼や、
領地の大半を占める未開地区の探索をする冒険者でにぎわっている。

そう、ここシャインブレード領でも最大の町シルヴァンヘイムにある歌う赤竜亭は冒険者たちであふれかえっていた。

点在する村々

ジェーレンが拝領する以前から存在する小さな集落が沢山、未開地の中にある。
彼らは近隣の村と連携しながら生活を続けている。
しかし残酷な事に、ここの自然は彼らに対して寛容ではないのである。

そんな過酷な状況で、魔物や野党に襲われ消滅していく村が多数あるのだ。
プリシラもそんな消えていった村の1つに暮らしていた。

太古より存在する遺跡群

領地の半分を占める未開拓地域。
その中には古き時代より存在する大小さまざまな遺跡が存在している。
噂では、
邪悪な魔導士が作り上げた地下迷宮。
魔界へと繋がる深く暗い穴。
竜が住まう洞窟。
神代より受け継がれた秘宝が眠る廃墟。
その真相を確かめるべく。
一攫千金を狙う冒険者たちがこの未開拓地深くへと足を運ぶのであった。




なーんて感じで、極太黒大将@熊様より頂いた情報を基に、
未開の地に多くある遺跡巡りも可能だし、
貴族同士の策謀蔓延る宮廷物語をするも良いかな?
な設定を練り上げました。


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