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【永瀬勝彬】2019.11.10ツールド沖縄 140km オープン

 結果37位。

ついにやってきた沖縄。コンディション的には自分の中での一つの目安が100km以上走った後での10分300wが出せればまず先頭から遅れることはないと考えるので今年もそこを一つの目標に仕上げてきた。

だが、今年の140kmオープンは例年になく面子が濃い。ヒルクライマー、210km上位完走者、昨年上位な方々。本当に面子が濃すぎる。不安しかない。

チームからは監督の松尾、エースの菊川、国見、高見澤、荒井、自分の6名。

今回のチーム目標はもちろん勝ちにいくこと。そのためには去年と同じレースをしていては勝てないし、後手には絶対に回らないようにどうするか一人一人考えられるようにレース前にチームで集まりミーティングをした。内容は秘密です。

他のカテゴリーが通過し、いよいよ140kmのスタートが近づいてくる。緊張のせいか寒さのせいかわからないがとにかくトイレが近かった。

~レース~

いよいよスタートまであと◯分、その後カウントダウンが始まり号砲とともにスタートとなる。

序盤~普久川ダムは安全に進み普久川ダム入口は前方で登りにはいる。ヒルクライマーたちがいつ行くかと気をつけていたが数名飛び出している他には特に動きはなく進む。だがペースは昨年よりは速く感じる。なんなく1回目の登りを終え調子のよさを感じる。奥の登りに入りwappa鈴木さんがあげていく。ペースが速く一列棒状。速いが辛いまでいかずにクリア。海岸線では前に逃げができているが特に焦る必要もなく泳がせておいて大丈夫だろうとチーム員で共有し松尾とクニがペースが落ちないよう仕事をしてくれている。

2回目の普久川では加藤さんが行きたそうにしていて集団からも「まだ早いぞー」や「行くな」(行かないで~っていう意味?)とか冗談混じりのやり取りが繰り広げられていた。中盤手前くらいからやはり加藤さんがスルスルとペースをあげアタック。チームでどうするか相談したり他の有力所の動きを見てとりあえず静観することに。頂上あたりで前に上がり下りを前方でこなす。無理に踏まないように気をつけ学校坂へ。

クニが先頭付近で入るが痛恨のチェーン落ち。。登りに入った所でだったので助ける術もなく見送る。学校坂ではそこまでペースが上がらなく後半あげたいなと思ってはいたが「踏みすぎ注意!」を思いだし集団に合わせていく。

その後のアップダウンでは逃げとのタイム差が40秒だの1分40秒だので確かな情報が得られない。この情報は逃げや追走とのタイム差だったらしいが混同していた。アップダウンもこなしそろそろ逃げを吸収しなければまずいと思ったが監督松尾の的確な判断から「まだ大丈夫」と。むしろこの後に向けて休んでおくように言われる。

途中登りで監督松尾から「永瀬さーん(誰か行くかもしれないから注意して)」と声がかかり「いるよー」と声をかける。こういった判断力、全体を見渡せる能力はさすがでとても安心して温存できていた。

そんなチーム員の助けもあり無事に逃げを慶佐次前で吸収し、本当の勝負はここから。この先は逃げが決まりやすい場所でアタックには絶対についていく。チーム内でも慶佐次の補給所後のペースアップは要注意と共有していたので前方で補給所に入る。水を取りに寄るが補給してくださる方と合わず2回ほどミス。焦ることもなく集団に復帰したが有力所は補給なしでジワジワとペースをあげていた。同じようにキクもついていく。ここからはキクを視界にいれつつ離れずに走るように気をつけていく。

遂にドンパチやり合う時間がきた。

残りの距離、自分の状態を考えても行ける。羽地でのペースアップは自分から仕掛けるか集団に合わせてトンネル越えてからの登りで仕掛けるかのどちらかだと腹をくくり終盤に入ったレースを楽しむ余裕さえもあった。

有銘の登りで一人がするすると行ったので合わせてついていきなんなくこなし、天仁屋の登りでキクがダンシングであげていく。遅れずについていく。キクの調子はよさそうだしこのまま勝負できるぞ。その前に羽地で少しでも有力所の脚を削れればと再度強く思い下りに入る。

片側が崖崩れで閉鎖されている箇所であったがコーナーを曲がりさらにきつくなる箇所で落車。目の前のことで動揺するがそこからはスローモーションかのように覚えている。自分にできることはと考え3つ程選択肢が。1.イン側に切れ混むにもコーナーがきつくなっている所なのでリスクが高い。2.そのまま突っ込む。3.外側の壁の方に行く。ほんの数秒のことだが最善は3と考えて壁へ。壁の前に側溝があり落ちることはわかっていたのでできる限りのブレーキをかけ側溝に。その後は壁にぶつかるが比較的すぐに起き上がりキクの安否確認。そこには荒井くんもいてくれた。自分の怪我は大丈夫そうであったが、チェーンがアウターの外に落ちてクランクとの間に挟まっていて時間がかかったがなんとか直し走り出す。

そこからはいろいろな思いが錯綜するがゴールを目指して走る。結果はどうであれ最後までしっかり走るべく羽地ではペースで登りトンネル越えてからも踏む。下りで色々なカテゴリーのグルペットと一緒になり58号線へ。声をかけつつローテしてトップから7分遅れでゴール。

チームとしてはタカミーの6位が最高順位。入賞という結果を残してくれてよかった。

勝つには至らなかったが、レース前にミーティングをしたりレース中での情報共有や各々の役割を考えてレースできたことは何よもチームのレベルアップにはなったと思う。

最後に、練習やレースに出すことを許してくれなおかつ支えてくれている家族、練習仲間、サポート、応援してくださる方々がいたからこそレースを楽しむことができました。本当にありがとうございました!

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