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RIZIN 34 萩原京平の進化をドミネートするのかされるのか?

萩原京平vs弥益ドミネーター聡志

この試合が決まった時、正直そこまでワクワクしなかった。
私は萩原京平選手のファンで試合を観れる事は嬉しいのだが、相手がドミネーター選手…。
いや、ドミネーター選手は実績もあり、元DEEPのチャンピオンで、RIZINでも注目の試合をこなしていて、尚且つ、萩原京平選手がずっと対戦を希望していた選手。
萩原選手が負けた、芦田選手に二度も勝った強豪なので、ドミネーター選手に勝てば色々すっとばして、何ランクも上がる相手となれば、萩原選手にとってみれば狙わずにはいられない選手なのは良く分かる。
良く分かるなのだが、観る側からしたらそれだけでは足りないのだ。
確かに、地下格闘技出身ながら天性の華と驚異的な試合経験値、個性的で有能なコーチ陣の下で一気にスターダムにのし上がった選手と、
卓球部出身の青年が格闘技に憧れ、真摯に格闘技に向き合いコツコツと戦闘力を積み上げ、一流企業のサラリーマンになりながらも限られた時間の中でしっかりと強さを維持して来た、IQの高い格闘家とのコントラストは、盛り上がる要素としは充分なのだが…何かが足りない。

それは、ドミネーター選手の殺気の部分。

秘めた殺気は勿論あるのだろうが、イマイチそれが伝わって来なかった…それが私の中でイマイチ楽しみではあるが盛り上がりに欠ける部分だったのだ。恐らく萩原選手も、ドミネーター選手も多少なりとも、イマイチ盛り上がって無いなと思っていたはずだ。
いや、そんな事はないかもしれない…。
私が求め過ぎていただけなのかもしれない…。

と、本日の公開計量を見るまではそう思っていた。

萩原京平と弥益ドミネーター聡志の公開計量時に、萩原京平選手がドミネーター選手のトレードマークである、白仮面をつけて登場して来たのだ。

コレは完全な掟破りである。

小林邦昭がタイガーマスクの仮面を被って来るのと同じだ!
いやそれは言い過ぎかもしれないが笑。
ただ、その掟破りな行動で、一瞬場が凍り付いた気がしたのは私だけだろか。
恐らく萩原京平選手も、さらにこの試合を盛り上げるためとドミネーター選手から殺気を出させる為にとった行動だったのだろう。
そしてそれが見事にハマった。
それを見て感じたドミネーター選手からは見た事のだ無い殺気とオーラが出ていた。
フェイストゥフェイスでは、お互い額をぶつけ合い一歩も引かない。
そして、萩原京平選手は

「リスペクトを込めてぶっ飛ばす」

と言い放ち、

ドミネーター選手は

「今日この瞬間から明日の試合まで格闘家のつもりで全てを賭して臨みます」

これぞプロ…

コレがプロ…

大会前日に見事にメインイベントとして相応しい対戦カードに昇華しました。

前評判では圧倒的にドミネーター選手有利、勢いと成長力と今後のストーリー性も考えれば萩原選手。

果たしてこの試合、ドミネートするのか、されるのか。

軍配はどちらに!?

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