道東で出会った素晴らしい自然

画像1 先日、3泊4日で道東を訪ねた。35年前の学生の時以来。当時は列車とバスで10日ほど北海道各地を巡った。  その時も北海道の素晴らしい自然に魅了され、再度訪れたいと思っていた。10年ほど前に家族で道央を訪れる機会を得たが、道東までは遠すぎるイメージがあった。  新千歳空港から道東まで車で3時間ほどで行けることがわかったので、今回念願の夢が叶った。  写真はタウシュベツ川橋梁。士幌町の糠平湖(ぬかびらこ)にある、旧国鉄士幌線(廃線)のコンクリート製アーチ橋。近くまでは行けず、湖の対岸から展望できる。
画像2 タウシュベツ川橋梁の後、阿寒湖近くのオンネトーへ。雨で見通しがあまり良くなかった。阿寒湖アイヌコタンでアイヌ刺繍や木彫りの工芸品をお土産に買った。  阿寒湖から宿泊地の川湯温泉までの道中では何頭もの野生のエゾシカに出会った。写真はそのうちの一頭。ツノが立派な雄鹿。  川湯温泉での夕食はホテル近くの三三五五という居酒屋さんで。店主にオススメは何かと尋ねると「ルイベ(イカの沖漬け)を是非」とのこと。イカの胴でワタを包んで凍らせたものらしい。そして、ザンギ。こちらは鶏肉の唐揚げ。どちらも美味だった。
画像3 初日の雨も上がり、翌日は快晴になった。まず屈斜路湖畔の砂湯へ。熱いお湯が湧き出していた、  写真は次に訪れた清里町の神の子池。目の前に立った時、あまりに美しく神秘的な池の色に息を呑んだ。摩周湖からの地下水が湧き出ている山の奥にある池で、摩周湖(カムイトー=神の湖)の伏流水からできているという言い伝えから「神の子」池と呼ばれているとのこと。水が澄んでいるので底までくっきりと見える。倒木が青い水の中に腐らず化石のように沈んでいる。
画像4 摩周湖は湖に流れ込む川も流れ出す川もなく、また周囲が絶壁に囲まれ人が近づけない。バイカル湖に次いで世界で2番目の透明度を誇り、「摩周ブルー」と呼ばれる深い青が湖面に広がる。「霧の摩周湖」とも呼ばれ、霧に包まれることも多いが、この日は写真のように摩周ブルーを存分に堪能することができた。裏摩周湖展望台より
画像5 摩周湖第1展望台よりパノラマ写真
画像6 摩周湖展望台横で見かけたシマリス
画像7 この日朝食前に1度硫黄山まで行ったが、小雨が降っていたので、午後に再度訪れた。地面から硫黄が噴き出る様子が間近で見られる。
画像8 硫黄山を後にし、屈斜路沿いの道を走り着いた美幌峠からは360度のパノラマが見渡せた。屈斜路湖の中島もはっきりと写っている。
画像9 美幌峠からはまた屈斜路湖沿いの道を通り、中標津町の開陽台へ。標高270mなのにあたり一面牧草地が見渡せる。ここの階段で夫が転倒し、メガネのレンズに傷がついてしまった。カメラを持っていたので、手をつき損ねたみたい。風が強く、吹き飛ばされそうになった。この後、近くで民泊をされている方のお花畑もけんがくさせてもらった。  写真は清里町のさくらの滝。とうてい越えられそうにない滝の上流を目指してジャンプするたくさんのサクラマスの姿には思わず「ガンバッテ」と声をかけたくなった。
画像10 さくらの滝を後にし、日の入り時刻とガソリン残量を気にしながら、斜里町の天に続く道展望台を目指して車を走らせた。  そこで目にした光景は息を呑むほど。オホーツク海に沈む夕陽には言葉が要らなかった。
画像11 道中みかけた牧場の馬。のんびりと草を食んだり、歩いたりしていた。
画像12 前日訪れた清里町の来運の水。朝食前に再度来て、すぐ横にある池も見つけた。多くの人がこの水を汲みに来られていた。
画像13 沈む夕日をみた天に続く道をもう1度朝に訪れた。ここが起点。北海道にはたくさんこのような真っ直ぐな道がある。
画像14 ホテルで朝食を摂った後は知床へ。まずオシンコシンの滝へ。滝の近くはしぶきがかかり、とても涼しい。マイナスイオンたくさん浴びた。
画像15 知床峠まで来たら、あたりは霧で何も見えなかった。知床遊覧船の出航するウトロ港へ向かう道中、3頭のヒグマの親子に出会った。後でニュース映像により、母クマとその子ども2頭だったことがわかった。写真はそのうちの1頭。
画像16 ウトロ港横の砂浜での海鳥の散歩風景。
画像17 知床遊覧船おーろらから見た知床岬。世界遺産知床は半島の中央部に山々が連なり、平地部がほとんどない急峻な地形が生み出した滝がいくつかある。
画像18 そのうちの1つのカムイワッカの滝。これは海から見た姿。
画像19 昼食は知床の、かにやさんで五色丼(ウニ、イクラ、貝柱、サケ、カニ)。幸せ〜
画像20 知床五湖のうち一湖までは高架木道が整備されていて気軽に散策できる。(往復1.6km)五湖全部を巡るにはガイドツアーに参加しなければならない。
画像21 カムイワッカの滝までは車で行くこともできる。滝登りをされている人もいた。
画像22 カムイワッカの滝からの帰途、キタキツネに遭遇。車の前をのんびりと歩いていた。逃げる様子もない。少し、痩せていて、瞳が切ない。
画像23 知床の小川 北海道では至る所で自然な護岸の川を見かける。
画像24 知床から小清水原生花園、能取湖を経てサロマ湖へ。写真はワッカ原生花園から見た夕陽。不思議な植物があったが、ネイチャーセンターが閉まっていたので、名前がわからなかった。
画像25 最終日。初日に雨の中訪れたオンネトーへ再び。湖面に雌阿寒岳が映っていた。オンネトーはアイヌ語で「年老いた沼」という意味とのこと。季節や天候、時間などにより色を変えることから五色沼とも呼ばれている。
画像26 オンネトー横の展望台から見た雌阿寒岳とオンネトー。急な坂道できつかった。
画像27 夫がとても楽しみにしていた釧路湿原へ。これは細岡展望台からの眺め
画像28 こちらは釧路市湿原展望台から見た釧路湿原。あまりに広大な緑と水の大地。  この後、新千歳空港までは食事をする所が見つからず、途中のSAでたこ焼きを食べたのみ。  千歳空港内のお店も午後7時くらいなのに営業終了の所がたくさんあって、晩ご飯もフードコートでうどん。  関空に降り立つと風雨が強く、また、空気が生暖かく、大阪に帰ってきたことを実感。
画像29 今回の旅行は私の生涯で最も忘れられない旅行のひとつになった。北海道の雄大な景色に感動の連続だった。食事も楽しみにしていたが、それよりも、自然との触れ合いを優先した。たくさんの野生動物にも出会えた。私たちニンゲンが野生動物や自然の生命を脅かすことのないようにしなければならない。  写真は阿寒湖カムイコタンで買ったフクロウの置物。今、玄関で私たちを見守ってくれている。

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