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明日をなんと呼べばいい

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三十二歳と呼ばれる男の、人生三十年目。 風見かおる
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2015年4月の記事一覧

モノローグ

水曜日の深夜である。深夜であるから、オタク的には水曜日の深夜でも、世の中的には木曜日の早朝とも言うかもしれない。

何せ夜が遅くなれば、朝は近付いてくることに最近気付いた。

焦燥感にも似た、ねむれおれ、という平仮名の羅列が頭を廻り、尚のこと朝を近付けていく。
朝が近づくと言うことは、否が応でも就業時間も迫ってくる。
就業時間だなんて、共◯主義国家じゃあるまいし、な響きではあるが……
現に、生きる

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ニュースをみていると

今年は

春眠暁を覚えるようだ

眠れないとか

しかし私は会社に行きたくないので

常に暁などない

桜は雨のように風に流れる。

あの頃の私ならば、きっと感情に溺れていたのであろうに。

今となっては、それもただ美しい光景の一つでしかなくなったのである。

なんと恐ろしいことか。

サラリーマンという心を奪う職業よ。

夢ならず
恋ならずして
人は果て
金ならずして
悪へと落つる

寄せはせず
返りもせざる
心には
白磁の如き
鋭さがある

言い合うも
ならざるなりき
和解など
媚びぬ言葉は
暴言となる