俺の人生の振返り 3-2




「そうだ、心理カウンセリングを受けてみよう」

そう思い立った俺は、PCを立ち上げ、インターネット検索をしてみる。


・・・中々見つからない・・・・


・・・・・・ただ、ある情報商材で、値段も手ごろだし、自分の考え事を整理するのに
ちょうどいい内容だったので、それを購入してみることにした。


すると、その販売元から有るオファーのメールが自分宛てに届いた。


内容としては

〇今度潜在意識を使ったカウンセリング事業を立ち上げる予定。


〇ひいてはモニターを募集している、機会が有れば応募してみませんか

という内容だった。

潜在意識系の本は何冊か読んでみて、能力開発とか興味があった。


もしかしたら、自分の人生の閉そく感は潜在意識にあるかもしれない、よし!それに応募しよう!!


という事で応募をし、無事モニターとしてスカイプコンサルを受けること。


初めて聞く内容に胸が躍った、これは・・・・上手くいくかもしれない。


悲しみや不安といった感情の意味

そして感情の解放のテクニック


意図の生成


などなど・・・・・・。


しかし、この時ショッキングな出来事が有り、


「あれ?やっぱり変わらないじゃん??」


ってことになり、一からやり直しになった。


モニター期間も過ぎた。


その会社も潜在意識カウンセリングを有料で行うことになり
今後は有料でそのカウンセリングを受けることになった。


「無料だと依存になりますから」


ごもっともである。

・・・しかし、一進一退である。


感情の解放とかは割かし上手くできたと思う。


しかし、思考を変えるとなると上手くいかない。

例の


「俺は生まれつきの出来損ない」


「良いことは、その後必ず起きる悪い出来事をより良く味わうためのスパイスに過ぎない」


が顔を出す。


この思考があるから、余計に傷つかないで済んだ、これは
自分にとってのショックアブソーバーだ。


もし、これを手放したら、これからネガティブなことが起きたときに、もう
自分は立ち直れないのではないだろうか。


また、恋愛面でも上手くいくようにと、アファメーションを作ることを
教えてもらったのだが


「そんな甘いことを考えるな!もっとひどい目に会いたいのか、この
生まれつきの出来損ない!!!」


「分際を弁えろ!!!」


という罵声が心の中で響き、黒い怒りの炎、いや、マグマのような
怒り、悲しみが湧き上がってきてどうしようもなかった。

カウンセラーの方は


「k_takaさんに良くなってもらいたいですからね、長くやってこられますから」


とは言われ、時には叱咤(・・・というより、ヤクザじみた叱責かな、今から思うと)も受けその人に、依存、という訳ではないが、信頼をして自分なりに模索をしていたと思う。


・・・こんな一進一退を数年続けていただろうか・・・・・・


有るときカウンセラーの方からメールが届いた。

それは潜在意識カウンセリングの事業を辞めるというものだった。


なんでも、精神障害・発達障害児の生活・自立支援の事業に従事することになり
新規での受付は終了するとの事。


ただ、自分を含めた継続コースの方は、最後まで面倒を見る


という内容だった。


まあ、それならいいか・・・・という事で、セッションの日を迎える。


・・・おかしい、スカイプの着信が無い。


発信をしてもつながらない。


メールをしても、返信が無い。


・・・あれ?忘れたのか・・・・もしかして・・・・・

手控えてあった住所にも手紙を出す。


とにかくセッションがあと数回残っている、
これを見たら連絡が欲しい、と。


・・・しかし、返事は全くなかった。


ここで、悟った、自分は見捨てられたのだ


「もう、コイツはここで切っておこ、コイツは気弱な性格だから
おそらくほっておいても問題ないやろ」


ということだろう。

ここで、思った。

「・・・・また、天罰が下った、良くなろうとしたバチが下った」と。


失ったお金、時間は大きかったが、それ以上に大きかったのが


これから俺はどうすればいいのか


だった。


勿論、そんな問いかけをしても、答えてくれる人は誰も居ない・・・・・。

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