(創作物語)老人、赤子、そして少女が繋ぐ、異世界ワールドの中を旅する主人公の物語

 の構想「エピローグ」を立ててみた。


異空間の誕生


 何もない空間に、3人。車椅子の老人、赤子、そして少女がいた。


 老人「こちらへ、、、、、、おいで」

 赤子「、、、、きゃっ、、、、あーーーあーーー」

 それを見る、一人の少女。その手の中には、渦巻く世界があり、車椅子の老人と赤子をただただ見つめている。

 やがて車椅子の老人は、赤子に手を伸ばす。

 すると、赤子も車椅子の老人の手に向かってハイハイしながら近づいてゆく。

 そして、車椅子の老人が赤子を抱き上げ、その小さな手を握ったその時、少女は大きな声を上げる。

 少女「うううううーわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

 すると、何と、少女の手の中の異世界が表に出てきた。

 その少女の手から出てきた世界は、苦悩や苦しみに満ちた世界

 

 しかしまた、その生み出された世界を老人は変えようともしていた。そう。創造主を作ることによって。


 創造主の存在は、世界の外側にいるこの車椅子の老人と赤子、そして少女が鍵を握っていた。

 そして、しばらくして、少女が車椅子の老人と赤子に干渉したとき、生み出されたその世界は、永遠の幸せの世界。
 
 

 しかし、永遠の幸せの世界が生み出されたとき、3人の均衡が崩れ始める。


 そうだ。少女は、老人、そして赤子と手をつなぐべきではなかったのだ。


 何故なら、原初のソレは、老人、赤子、少女にそれぞれ役割を与え、互いに干渉させないようにしていた。

 役割とは、

 老人は、命を終わらせる者

 赤子は、命を始める者

 少女は、命を繋ぐ者


 たが、原初のソレが命尽きてからは、この三者は互いに近づいて行き、そして手を握り合ってしまう。


 原初のソレは、禁じていたのだ。

 決して、互いに干渉してはならないと。


 それ故に生み出された世界には、永遠の幸せなど存在しなかった。

 

 少女、老人、赤子が互いに干渉してからしばらく時が経ち、老人⇔終わりの地、赤子⇔始まりの地、少女⇔中間の地 が生まれる。

 始まり、中間、終わりの地。各地はやがて意志を持ち始め、具現化し、人の形をとり始める。

 始まりの地は、ハウデン

 中間の地は、マルファ

 終わりの地は、ベルティユ



歯車の掛け違い


 3人の創造主は老人、赤子、少女とは別空間を作り出し、隔離した場所に行くことに。

 しかし、終わりの地のベルティユは自らの命を永遠とするが為に車椅子の老人の活力を奪い取り始める。

 やがて老人の命が尽きようとしていたその時、老人は自らの命と引き換えに、ベルティユに呪いをかける。こうして終わりの地のベルティユは闇の心を持ち始めることになる。

 やがて、闇に染まった魔王ベルティユは、少女が生み出した最初の世界「苦悩や苦しみに満ちた世界」に君臨し、実の支配者となる。

 また、ハウデンとマルファは、少女と老人が干渉したとき、また、少女と赤子が干渉したときに生じた世界「永遠の幸せの世界」に移り住むこととなり、実の支配者となった。


聖王VS魔王 呪いの力


 長く、この2つの世界は互いに干渉することなく続いていくものと思われた。しかしある時、気づいてしまったのだ。魔王ベルティユは、永遠に幸せになれないということを。そして、永遠の幸せを求め、聖王ハウデンとマルファがいる「永遠の幸せの世界」に侵攻を始める。


 長き戦いの末、両世界の大戦争に発展する。だが、数で勝る聖王ハウデンとマルファ軍が次第に魔王ベルティユの軍勢を押しやっていく。


 しかし、窮地に追い詰められた魔王ベルティユは死の最期に老人から得た「呪いの力」で永遠に幸せになれないという呪いを聖王ハウデンとマルファの住む世界にかける。そして、永遠の幸せが約束された地は次第に衰退してゆき、荒れ果ていった。

 死してもなお、呪いの力を持つ魔王ベルティユの精神体。

 事態を重く見た聖王ハウデンとマルファは、ベルティユの精神体を地中深く封印しようとするも、彼らもまた命の循環の理からは逃れることができず、そしてまた自らの循環を止めてしまうことにも繋がることから、新しい世界を作り出す。そして、その世界の人物に魔王ベルティユの精神体を封印させようと考えた。

 しかし、事態はそれで終わりではなかった。魔王ベルティユには息子がいたのだ。聖王ハウデンとマルファとの激闘の末、死の間際で死神との契約を交わしたのだ。


 その契約とは、一緒に戦ったが、くしくも戦死した息子を生き返えらせること。そして、マルファが作り出した新しい世界を息子に支配させること。

 こうして死の淵から復活した魔王ベルティユの息子は、意思を継ぎ、また自身も死の王ウリクトとなり、今度はマルファの作り出した新しい世界に侵攻を始める。

 これに対抗するために、マルファ達が作り出した世界で生まれた勇者がレオンスという一人の男である。

 成長したレオンスはやがて死王となるベルティユの息子ウリクトと戦う運命を背負いながら生きることとなる。

 これは、勇者レオンスの世界を救う、そして、この世界の真実を解き明かす冒険となる。



マルファが生み出した世界


 マルファが生み出した世界には、創造主に関する老人が亡くなることで、三者の均衡が一気に崩れる。そして、その影響か、各地で魔物が現れ始めていた。


 そんな中、一人の男が立ち上がる。名をレオンスという。

 彼は仲間を集め、幾多の魔物を退け、この三者の均衡を破り、世界を支配しようとしている死の王ウリクトを倒す冒険に出ることになる。


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