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温泉むすめ 〜 ご当地キャラと萌えおこしについて

どうもケーすり(@K_sr)です。購読してたコンテンツが終わっちゃってnote開く機会が減ったのでお久しぶりの更新になってしまいました。
「萌えおこし」という言葉をご存知でしょうか。萌え(今はもう死語かもしれないが)×街おこしのことで美少女・美少年キャラや有名なアニメ等の聖地であることを全面に押し出して、街を活気づけようとする試みのことであります。

萌えおこしの一番最初の成功例が「らき☆すた」の鷲宮であるといえそうです。元々はアニメのファンがロケ地になった場所に訪れた(聖地巡礼とよびます)ことが始まりで、地元の商工会が巡礼のオタク向けに行った企画がヒットし、多くの人たちを鷲宮神社など周辺の観光に呼び込みました。この取り組みは地元の人からも評価され、登場キャラがゆるキャラ化された「かがみん」が鷲宮のキャラクターとして受け入れられ、10年以上経った今でも多くの観光客を呼び込んでいます。(私も一度行きました)

かがみん。画像は拾い物。

私は旅好きなオタクだったため、こういった萌えおこしコンテンツが好きで色々なところに行きました。「ガールズ&パンツァー」の大洗、「ひなビタ♪」の倉吉、他にも湯涌温泉、沼津など、別にアニメ観てないくせに萌えおこしの街だからと揚々と巡ったことも多いものです。

ひなビタ♪の倉吉

さて、アニメを中心とした萌えおこしとは別に、ご当地キャラを作るものも広い日本にはあります。有名なのは東北ずん子とかでしょうか。こうしたものは無名なものも面白くて、その土地に旅行に行って初めてキャラクターの存在に気づく、ある種出会いのようなことが起こるのが楽しい。

オロロンむすめ。北海道羽幌町に行って初めて知った。

そこで本題。ひとつ良からぬ当たり屋(この記事では言及しないし、議論する気も無いです)で話題になってしまったのか、名前だけは知っている人も多いんじゃないかと思いますが、そうしたご当地キャラクターによる地域活性化プロジェクトに「温泉むすめ」はあります。
詳細はこちらを読んでもらうとして、各温泉地ごとに力の入れ方は違えど、地域の方々に受け入れられながら細々とコンテンツを続けている、そういうプロジェクトです。
中には観光大使認定されて地域のイベントで声優と堂々登場したり、温泉むすめで街おこしをしている温泉地もあり旅好きのオタクにとって巡って楽しいコンテンツになっています。

じゃあ果たしてどんなキャラクターがいるのか?公式サイトに一覧があったので見てみましょう…


温泉むすめキャラクター一覧(一部)

そう、声優と絵師がめちゃくちゃ豪華なんですこれ。キャラクター一枚絵と合間に収録できそうなちょっとしたボイスだけだとはいえ、なかなかのビッグネームを連ねています。この声優陣で昔ソシャゲ化されたこともあるんですよ(ゲームがおもんない上に地域活性と全く関係なかったので1年で終わりましたがね)

さて、この温泉むすめプロジェクトで特に推したいのが等身大パネル。キャラクターのパネルが各温泉地至るところにあったりします(場所によるけど)。地域活性化をテーマに掲げていることもあり、グッズ諸々はその場所に行かなければ買うことはできませんし、実際に足を運んで見ないと等身大パネルを見ることも出来ないのです。移動好きのオタクにとってなんとちょうどいいランドマークなのでしょう。当然温泉地にあるわけですから、温泉旅館に泊まって至福のひとときを過ごせるわけです。

ちなみに自分の推しは花巻吹歌ちゃんです

「推し」の温泉むすめを見つけてその場所に行ったり、パネルを巡ってみたり、今まで行こうと思っていなかった地域に赴き、そこでお金を使う。それで温泉地が潤えば温泉好きにとってこんないいことはないでしょう。
コロナ禍で、地方の財政は厳しいものばかりで、その中で何か地方に赴くきっかけが、これに限らずいろいろあればいいと思っています。きっかけの一つとして、こんなのがあるよという紹介でした。オタクのみなさんも旅に出ましょうよ。

最後に面白いエピソードを1つ。キャラクターの設定も地域の人たちと相談しながら変更したりするんですけど、地元と協議の結果、宇奈月温泉のキャラクターの

嫌いなものが「権利の濫用」に変更された一件。

これって法律の勉強した人は全員知っていると言われる、「宇奈月温泉事件」から取ったもので、地域の人たちのユーモアが感じられて面白いと感じましたね。

これからも地域から愛されるコンテンツとして細く長く続いて貰えればいいなと思ってこれを記事にしてみました。みなさんも温泉地、行ってみてくださいね。

✌('ω')✌