カイジファイナルゲームが"カイジ"してなかったことについて バベルの塔編

※この記事を読む前に「まえがき編」をご覧になってください。


まずはバベルの塔のルール説明から。「ランダムな場所に8mの棒が立てられ、その頂点にあるカードを手に入れる。」というものです。それに対するカイジの回答は「①予め棒が立つ場所の情報を手に入れ、②誰にも邪魔されない場所から手を伸ばしゲットする。」というもの。非常に"カイジ"らしさ溢れる方法です。がその具体的な方法が非常にナンセンスでした。

①の解決方法はなんと「突然出てきた大槻(地下の班長)から教えてもらう」です。

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どういうこっちゃ。本当に何の脈絡もなく大槻が出てきて「カイジく〜ん、棒立つ場所わかればカード取れるよな?教えるから取って来てよ〜!分け前は5:5な〜」って指示してカイジもそれを素直に受け入れちゃうんです。いや場所が分かってるならなぜ自分で取りに行かない。そもそも場所がなぜわかったんだ。カイジもなんでそんな信憑性のない話を受け入れるんだ。そういったことを説明する細かい描写が1mmも無い。観客からすれば「たまたま大槻が知っててなぜかカイジに頼んだ」という頭に?が浮かぶ状況で話が進むわけです。

そして②をどう行うか、答えは「隣のビルの屋上から鉄骨を伸ばして渡って取る。」でした。は?

たまたま隣のビルの屋上の高さと設置される場所から8m上空が同じ高さであったとしても、鉄骨を渡るのはあまりに危険過ぎます。ではなぜ敢えて鉄骨を用いたのか、これが全くわからない。あるとすればブレイブ・メン・ロードのオマージュ以外ありません。冷静に考えて8mという高さは落ちると死の危険があります。当然他の参加者から鉄骨を揺らされたりしましたが、カイジが「危ない!落ちる!死ぬ!」と言っただけで終わりました。最終的に鉄骨からダイブしてカードを触りそのまま落下(特に怪我はありませんでした、なぜ)。このとき大槻はというと自宅?のテレビで生中継を見てるだけ、もうちょっと協力してやれ。

最終的に決死(無傷)の鉄骨ダイブにより一瞬手が当たったことで、他の人が拾いはしたもののカイジの手に一番早く触れたことが証明されカードはめでたくカイジのものとなりました。なぜカイジの手に一番早く触れたことが証明されたかと言うとダイブの瞬間に当たった指によって指紋認証が行われたとのこと。んなアホな。一瞬触れただけで指紋認証されるなんてどんな進んだ未来の話かと思えば東京オリンピック後すぐの話らしいです。技術が追いつくといいですね。

ここからは余談ですが鉄骨が用意できるなら長いマジックハンドや棒の先にトリモチをくっつけたものを用意した方が安全かつ素早いのでは?と思います。(因みに道具の使用は黙認されています。鉄骨もそうですがドローンを使ってカードを取ろうとする人もいましたが特に運営からお咎めはありませんでした。運営から何も言われなければセーフなのはカイジ世界では常識ですね。)他にも長い網だったり、高いところのものを取ることに特化したものを用意すれば楽に取れるのになと思いました。その他のツッコミどころも多数ありますが割愛。

このゲームは"カイジ"らしいゲーム攻略をしなかった結果観客が置いてけぼりになる現象が起こりました。当然興奮も何もありません。カイジ(というより藤原竜也)の「なんでまたこんな真似しなくちゃなんねーんだ!」というところでふふっとなって終わり。以上バベルの塔編でした。

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