梅雨寒や宗盛公の命乞い

挨拶

はじめまして。
白南風といいます。
趣味で俳句を作っております。ただ師を持つことをせず、誰かに見せることすらもしておりません。
そこで負担にならない範囲で俳句を作っていこうと思います。
意見や感想などもどんどん寄せていただきたいです。

2022/3/26の俳句
梅雨寒や宗盛公の命乞い

解説
埋没した日常生活を送っている私ですが、週に1回の楽しみにNHKで放送中の「鎌倉殿の13人」がございます。
しかし本当に俳優さん女優さんはすごいですね。
大泉洋さんの源頼朝や小栗旬さんの北条義時も小池栄子さんの北条政子も本当にご本人のように思えてきます。今回は小泉孝太郎さんが演じる平宗盛公に注目してみました。

平宗盛は壇ノ浦の合戦後に捕らえられて、打首にあっています。
捕らえられたあと、鎌倉に護送された際は、食事もせずに泣きつづけ、頼朝との対面ではひたすら命乞いをし、「これが清盛の子供か」と嘲笑され、「平末国」と解明させられております。

しかし公家社会における実務能力の高い人物として再評価する考えもあり、どちらかというと政治面で活躍することができた人だったのではないでしょうか。

命乞いをする人間でも問答無用で切り捨てなければならない武士の世の中は、きっと梅雨寒のように心地悪く、苦しいものだったのではないかという推測のもと作成した俳句になります。

白南風