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やさしさ、しあわせ、愛。そこにあり、在るだけ。
「誰にでもやさしいひとは、誰にもやさしくないんだよ。」
ドラマで何気なく出てきたこの台詞に、息が詰まる。と同時に、「やさしさ」が急に遠くなる。
やさしいひと、やさしいことば。わかったような気になり、安心しては、またわからなくなる。
また、わからなくなる。
本当のやさしさ、誰もが納得するしあわせ、真実の愛、そんなものはない。私は見つけられていない。答えを出してはいけない気もしている。
が、
そんなものはないが、それらは在る。たぶん、石ころのようにそこらじゅう転がっていて、たまにつまずき、つまずいて初めて存在を知る。拾い上げて初めて、実態をもつ。
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今日3月8日はミモザの日、国際女性デー。
3月8日「国際女性デー/ミモザの日」:1904年、ニューヨークで婦人参政権を求めたデモが起源となり、1975年、国連が3月8日を「国際女性デー(International Women’s Day)」として制定。感謝を伝えたい女性にミモザを贈るイタリアの風習から「ミモザの日」とも言われる。
ミモザの花言葉:「感謝」「真実の愛」「ひそかな愛」「友情」「優雅」
感謝を伝えたい人はたくさんいて、その人たちのことを考えていると、「やさしさ」「しあわせ」「愛」にたどりつく。そして、これまでぼんやりと考えていたことのいくつかが結びついていく。
やさしさ、しあわせ、愛。そこにあり、在るだけ。
そこに「本当」や「真実」などないけれど、たしかにあって、在る。ただ、在るだけで、自由に解釈できて、気づいたときには時間が経ちすぎていることも、気づかないからこそ美しいものも、たくさん、たくさんある。
見えているものは、見えない何かでできている。気づかないふりをして、気づけてもいない。見たいものだけを好きなように見ていて、守られている。
その、ごろごろと在るやわらかい何かを、今日は祝福したいと思う。
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