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イラストレーターのお店へ

昨日は学校での勤務が終わってから、そのまま家に帰らず、街のほうへ少し足を運びました。

下りた駅は空港のように広くて、びっくりしました。この写真、真ん中の方が、ここが私のアナザースカイって言っているみたいで少し好きです。(肖像権の侵害にならないことを祈ります)

駅をおりると建物が綺麗に並んでいました。魔女の宅急便に出てきそうな風景。スウェーデンの道路のわきには、いつも車が並んでいます。

目的地に到着しました!赤いドアで目をひく外観が、もうすでにかわいい。ここは、スウェーデンで最近話題のイラストレーターのお店になります。木曜日の午後3時間しか開いていません。

中に入ると、majaさんが笑顔で迎えてくれました。私が日本からきたこと、本でこのお店の存在を知ってからずっと来たかったことを話すと、名前は?と聞いてすぐにイラストを描き始めました。

ささっと20秒ほどで絵を描いて、それを渡してくれました。お店においてある同じサイズのカードは1枚700円くらいするのに、プレゼントとして、しかも名前まで描いてくれて。大切にしようと思います。

お店には、majaさんが描いたイラストの大小さまざまなカード、ピンバッジが置かれていました。私は、迷いに迷ってアルパカのピンバッジを買うことにしました。

他にも、絵を描くための道具も売っています。マスキングテープやメモ、バッグなど、店内はmajaさんのイラストがプリントされた商品で埋め尽くされていました。

いつもどのペンで描いているのかを聞くと、描きたいものによるけれど、これが1番描きやすいかな、とおすすめのペンを教えてくれたので、それも買うことにしました。太さが5段階あって選べなかったので、majaさんの助言に従って、真ん中のものを選びました。

majaさんは本も出版しています。その本は、スウェーデン語はもちろん、英語や中国語にも翻訳されています。日本語はないの、ごめんね、と言われたので、私が翻訳するといいかも、など冗談を言いつつ本に目を通していました。

お店にはもう1人の人が一緒に作業をしていました。webで注文されたものを包装し、そこにmajaさんがまたちょっとしたイラストを添えて完成させていました。

そのもう1人の人が帰ったあと、一緒に経営しているのかを聞いてみたところ、彼女はインターン生のようです。マーケティングやビジネスに興味のある学生で、majaさんの活動に興味をもったのだとか。どうしてインターン生を受け入れようと決めたのか、聞けばよかった。

majaさんは、お子さんもいて、普段はフリーランスのお仕事もしています。もともと建築家を目指していたため、大学でも建築について勉強していました。

描いていたイラストをInstagramに投稿すると、思いのほか称賛をあびて、本を出版したり、お店を経営したりし始めることになったそうです。才能もあったんだろうけど、こうした行動力が今に結びついているんだなと思いました。majaさんのInstagramには可愛いイラストがたくさん投稿されています。

majaさんは毎日絵を描くそうです。どうやってそのイラストを思いつくのかを聞いてみたところ、人と話したりいろんなものを見たりするなかで、頭に浮かんだイメージをかたちにしていくと言っていました。

本当に、ここを訪れてよかったなと思いました。木曜日しか開いていないのが本当に残念です。私はまた来ます、と伝えて店を出ました。

来た道とは違う道を通りながら、駅の方向へ歩いていきました。その日図書館のおじちゃんに教えてもらった住所がその通りにあったので、行ってみることにしました。

目的地が合っているのかわからなかったけれど、本屋さんらしき場所を見つけたので入ってみることにしました。

入ると、おじいちゃんやおばあちゃんなど、家族らしき人たちが集まってだんらんをしていました。どうやらお店は開けていなかったようで、私は勝手な侵入者になっていました。

でも、そのおじいちゃんは快く私を迎えてくれて、何を探しているのか聞いてくれました。海外では、住所を間違えて入ったことで、銃で撃たれて亡くなってしまったニュースがあると聞いたことがあったので、今回は良かったけれど、気を付けないといけないな、と思いました。

私が絵本を探しているというと、ここは古い本をおいているお店だから、数は少ないけれどあるよ、と案内してくれました。

スウェーデンで本を出版するのはどのくらい難しいことなのかを聞いてみると、やったことがないからわからないけど、マーケティングや経営について賢くなる必要がある、と言われました。私は何の知識もないので、調べてみないと。

家に帰って、買ったものを眺めては幸せな気持ちに浸っていました。お会計をする際、小さなカードの中から好きなものをとっていいよと言ってくれたので、私は動物たちが乾杯しているカードを選びました。

それを封筒にいれてくれたり、商品を紙袋にいれてくれたり、細部までいき届いたおもてなしに感動しました。スウェーデンのスーパーでは、レジ袋にお金がかかるので、紙袋を用意してくれたことに対して、必要以上に感動しました。(笑)

majaさんに憧れる一方で、本当に自分のしたいことは何なのか、考えさせられます。

スウェーデンにいるあいだ、できるだけいろんな場所に足を運びたいな、と改めて思う夜でした。

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