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恐竜は存在しなかった。

スウェーデンへ行くにあたって、私は3回のトランジットをしました。

3回ってなかなか珍しいのかな。いろんな人に大丈夫なの?と言われたけれど、私はいろんな国に行けてラッキーだって気持ちで飛行機の便を予約していました。

いざ空港へ行くと直行便にすればよかった、大丈夫かな、と不安が募ったけれど、往路ではたくさんの出会いと発見があってすごく楽しいフライトだったので、そのことをここに残しておこうと思います。

日本/関西国際空港(KIX) ▶ フィリピン/クラーク国際空港(CRK)

まず関西国際空港からフィリピンのクラーク国際空港へ行きました。次の便は航空会社が違ったので、いったん荷物を受け取って、またチェックインをする必要がありました。

scootという航空会社のチェックインカウンターへ行ったのですが、私は受託手荷物の予約をしていなかったので追加料金を払う必要がありました。

追加料金を払おうとしたのですが、フィリピンの現金をもっておらず、デビットカードをもっていなかった私に対して、グランドスタッフの方は臨機応変に対応してくれたんです。

というのは、たまたま日本人大学生の方がscootでベルリンまで同じ便に乗る予定だったので、私のスーツケースを彼女の受託手荷物と一緒に預けることを提案してくれました。重量もかなりオーバーしていたのに、「今回は見なかったことにするわ」ってさわやかな笑顔で言ってくれて。気づいたら、「2人の席も隣にしといたわ」とのこと。本当に素敵な方でした。

その日本人大学生は私より1つ年上で、スペインでの難民に関するプログラムに参加する予定みたいでした。荷物を預けてからは彼女とすごいスピードで打ち解けて、ベルリンまで一緒に過ごしました。

フィリピンの空港ではTerminal Feeといって、600ペソ払う必要がありました。(最初おじちゃんに払ってと言われたときは騙されているのかと思ったけど、さっきの優しいグランドスタッフの方に確認したら本当に払う必要があるみたいでした。)それを払ってからは、出発まで少しお腹を満たすことにしました。

パイナップルの缶詰のお汁を飲んでるみたいでした(笑)甘かったけれど、のどが渇いていたので一気に飲み干しました。

アメリカンドッグみたいなものが売られていて、この状態で渡されました。味は普通。一緒に頼んだポテトは、マックのポテトよりじゃがいもって感じで私はここで食べたポテトのほうが好きでした。

フィリピン/クラーク国際空港(CRK) ▶ シンガポール/チャンギ空港(SIN)

フィリピンでもそうだったけど、着陸したら日本みたいに連絡通路で空港内に行けるわけではなくて、飛行機から階段みたいなのを使って降りて、そこからバスで移動しました。

空港はとても大きくて、ホテルのように綺麗でした。

たくさんのお店があって、やっと見つけたコンビニ、7ELEVENでポカリスエットを買いました。半分しか飲んでいなかったのに、手荷物検査の際に全部中身を捨てられてしまったのも良い思い出です(泣)

搭乗すると、私は窓から2番目の席に座りました。13時間のフライトのほとんどを睡眠につかったのですが、到着3時間前あたりからは窓側に座っていたフランス人のおっちゃんと会話がはずんで。。

そのおっちゃんはEricといいます。

「これを見て。このなかに1つ存在しないものがある。当ててみて」

意味が全然わからなくて、とりあえず私は、この宙に浮いてる島みたいなものは存在しないって答えました。

Ericはそれもそうだけどって笑っていました。この記事のタイトルにつけた通り、答えは恐竜です。

「僕も君も恐竜を自分の目で見たことはない。どこかの誰かが化石発掘や調査を重ねて、はるか昔に恐竜の存在を公表しているだけだ。確かに恐竜は存在したのかもしれないけど、信じるか信じないかは僕たち次第なんだよ。」

Ericは、まあたまたま隣に座ってたおっちゃんの戯言だから、鵜呑みにするんじゃないよって笑っていたけど、このクイズを通してすごく大事なことを教えてもらった気がしました。

シンガポール/チャンギ空港(SIN) ▶ ドイツ/テーゲル空港(TXL)

入国は、EU圏内の国籍の人とそうでない人に分かれていました。EU圏内の人たちは、機械にパスポートをかざして、顔認証を通してスムーズに入国していました。

ここでも異なる航空会社に乗り継ぐため、一度荷物を受け取りました。

1つ前の記事に載せた写真のサンドイッチを食べて、たまっていたLINEの通知を消化しながら次の便まで時間をつぶしていました。

ここで、フィリピンの空港で出会った大学生と連絡先を交換して別れ、ストックホルム行きのターミナルへと移動しました。

チェックインまで時間があって、ちょうど同じく待っていたノルウェー人の方にあとどのくらいか聞いてから、そこから仲良くなってずっと話していました。そのノルウェー人は映画の歴史を勉強しているらしく、ベルリンであった映画のフェスティバルに足を運んでいたみたいでした。

待っている間、日本のみんなが電話をかけてくれて、本当に嬉しかったです。たぶん空港の中で一番私が笑っていたと思います(笑)

搭乗すると、さっきまで話していたノルウェー人とたまたま隣の席で、この偶然に二人で目を合わせて笑いました。

ドイツ/テーゲル空港(TXL) ▶ スウェーデン/アーランダ空港(ARN)

無事着陸して、飛行機から降りてスウェーデンの地に足を踏み入れる一歩目は、なんだか感慨深い気持ちになっていました。

空からの景色とは反面に、想像していたよりは寒くなくて、ずっとただただスウェーデンに来たという感動に浸っていました。

空港は日本とはどこか雰囲気が違っていて、スタイリッシュでどこを見ても洗練されたデザイン性のある空間でした。

ベルリンで既にシェンゲン協定地域内に入国していたため、入国審査等の面倒な手続きは必要なく、荷物を受け取ったらすぐに現地のアイセックの方と会うことができました。

ピックアップされるとこんなに嬉しいんだなと。

現地のSIMカードと交通のカードを買ったあと、HELLO SWEEDIEとかかれた現地のリストバンドをもらいました。(Sweetyとかけあわせているみたいです笑)

そのあと、バスや地下鉄を利用して宿泊先へと向かいました。

***

長くなりましたが、本当に素敵な往路でした。実はこれでも少し省いたほうで、まだまだエピソードはたくさんあります。

長いフライトを経て、小さいころからずっとキャビンアテンダントになることを夢見ていたことを思い出しました。こうやって国と国、人と人とを結ぶ飛行機、空港で働くことも、やっぱり素敵なのかもしれない、とか思ったり。

また更新します。

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