ネームが美しくなるポイント4つ
注1:すべてあくまでも、鴻巣が見るポイントです。
注2:ネームはすべて見開きで見ます
ポイント①場転が美しい
場転とは、
・キャラクターがいる場所が変わる
・時間が経過する
・主観キャラクターが変わる など。
主観キャラクターは、モノローグを持っている人。
そのキャラクターが移り変わることをここではいいます。
(伝わってますか? 要するに目線や思考がカメラが切り替わるような感じになってるってことです。もっとわかりにくいか?)
1ページでそれが複数起きてると、正直つらいです。
つらいのは、その場転が伝わる人と伝わらない人が出てくるからです。
漫画に不慣れだとついていけません。
例えば最終ゴマだけ場転が起きちゃってる場合は、
次ページにくりこせないか、思案してください。
また読解力をひどく必要としないためにも、
あとカッコよくない経過ゴマを作らないためにも、
場転はページをめくる、
偶数ページで起きてほしい!
のです。
むしろ、奇数ページでワンシーンを描ききり、
次ページから次の日を表現したり、
奇数、偶数のノンブルページをガッツリ利用すると良いと思います。
次の日と描かなくても、ページをめくる間が生まれて初めて、次の日感が高まります。
ポイント②大ゴマ、決めゴマが明確だと美しい
シーンの見せ場であるセリフや表情を毎ページごと意識できている。
まさにドヤゴマがあるか。
メリハリを意識していると、打率が高い気がいたします。
打率、、、は、読み手へのメッセージがしっかり伝わるか、
その勝率的なイメージです。
ポイント③不可欠な絵やセリフはちゃんの内枠内に入っていると美しい
ここ!実はここを死ぬほど気にしてほしいのです。
デジタルだなんだかんだで、
もしかしたらひどく気にしていない人もいるとは思いますが、
目のバランス、製版のバランスとして、
内枠内に文字や切れて欲しくない情報が入りきってないと、
変型するとき、すごく不格好です。
如実なのが、新書判になるときでしょうか。
校了をかけると、大切な絵が断ち切りで死にます。
なので、なるべくは内枠を意識して描いていただきたい。
ポイント④テキスト量が5w×3l程度だと美しい
セリフ、モノローグともに。
あくまでも私基準ですが、この程度だと、
意味を拾いやすいのです。
私が校了する時は、
主語述語はもちろん、
文節の切れ方も、結構気にしてます。
たとえば、
今日は雨予報だから傘を忘れないでね
こんな文章なら
「今日は
雨予報だから
傘を
忘れないでね」
こうする派と
「今日は
雨予報だから
傘を忘れない
でね」
こうする派がいそうですが、
私は前者が好きです。
同じ4行になるなら、
意味の取りやすい改行が好きです。
ん、ちょっと脱線が起きましたが、
今日はふと、ネームで気にしているベタなことを書き連ねてみました。
あと漢字が続くと、句読点の代わりに半角スペースいれたりもしてますね。
あ、これも脱線。
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