(再)朝
朝の空気は寒さとは別の冷たさがある
首まで毛布をかけて丸まりながら
ぼんやりと壁を眺める時間
誰かから連絡が来たのか携帯の画面が通知と
一緒に点いたのがぼんやり見えた
朝の空気は刺してくるみたいに凄く冷たい
いつもより少し高くなってる踵を
気持ち強く鳴らしながら歩く
こんなに人が集まっていても
誰とも喋れない電車の中は凄く憂鬱になる
知らない人ばかりの車内ではより一層
画面越しに交わした"おはよう"が
背中を押してくれる
同じような服装で同じように歩いていても
どこか私だけ馴染めていない気がする
難しい
答えの出ない事を毎日考える
なんでまだ眠いのに起きてるんだろう
なんでこんなに早歩きしてるんだろう
なんでここにいるんだろう
なんでこんな事してるんだろう
毎日なんの進歩もなく同じこと考えて
気付いたら夜になってる
今日もまたよくわからないまま
このまま目が覚めなくても別にいいな
でもそれより目を覚ましていつもと同じ様に
おはようって言えた方がいいな
朝の空気が痛い
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