原動力

『日本でいちばん大切にしたい会社』 著者:坂本光司

著者である坂本光司は障がい者雇用に尽力している日本理化学工業株式会社を日本で大切にしたい会社と称している。

私はこの文章を読んで、原動力について2つのことを考えた。

ひとつめは日本理化学工業株式会社の障がい者雇用に尽力する原動力は何なのかということだ。世の中の多くの会社は障がい者を雇用することに対して抵抗があり、実際に法定雇用率達成企業は50パーセントほどだという記載がある。このような社会の中で日本理化学工業は社長のみでなく社員までもが障がい者の採用を増やしたり働きやすい仕事環境を整えようとした。その根本にある力は、ただ単に障がい者雇用の問題を解決したいという思いだけではないことが読み取れた。社長である大山さんは「人間にとって”生きる”とは、必要とされて働き、それによって自分で稼いで自立することなんだ」とおっしゃっています。そこから分かるように、障がい者としてではなく1人の人間として、自立してほしい、そうあるべきだという確信が原動力のひとつになっているのではないかと感じた。その社長の確信が伝わり、一般社員と傷がい者社員のお互いを思いやる気持ちが生まれたのだと考えた。

そして2つめは自身が社会人になり仕事をする上で、自身の原動力を知っておくことが充実した社会人生活を送ることにつながると考えた。なんのために働くのか、誰にどう思ってほしくて働くのか、何が楽しいと感じるのか、自身の直感的な部分を明確にしそれを実感できる社会人になりたいと思う。

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