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気持ちを作る型

今日の”世界の教養”はハギア・ソフィア。
イスタンブールにある世界遺産だそうだが、私にとってはユスティニアヌス1世の方がなじみがあった。

ソロモン王に勝った、とユスティが言ったほどあるだけあり、たしかにスケールが大きく、でも外観も内観もそれぞれが素晴らしい。
そして、だからだろうけれど、その後も主人はどんどん変わっていき、キリスト教の大聖堂からモスクにまで転じた。

誰かと暮らした思い出深い家で、そのパートナーが亡くなったとき、耐えられないと言ってその家を出ていく人がいる。
家と気持ちが一体になり、気持ちが家を作っていたと言える。

でもハギア・ソフィアは逆に、キリスト教徒の気持ちが詰まっていようが、おかまいなしにイスラム教に用いられた。それほど権力者に魅力的な建物だったということか。あるいは、すべての神を従えるほどに、すべての人に神を宿らせるほどに、圧倒的な建築物だったと言えるのかもしれない。

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