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終わりとはじまり
みなさんお久しぶりです。
カムラミカウです。
訳あって2020年はほとんど動けませんでした。コロナ関係なく。
皆さんももしかすると「なにかあったのかな~」なんて思ったかもしれません。
動けなかった理由をまず簡潔に表しますと
「環境等からくる精神面の不調」です。
まあこれにつきます。
実際何が起きていたのか、これからどうしていくのか、
特に暗い話にするつもりもないので、「へぇ、そうだったんだ~」くらいに受け止めてもらえれば嬉しいです。
結局この文章を書きたいがためにnoteのアカウントを作ったといっても過言ではないです。
前回noteに書いた「芋虫の歩み」は頭の中を整理して公開するリハビリみたいなものです。
それでは本題に行きましょう。
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事前に説明しておかなければならないのですが、
僕は2016年ごろから活動をスタートして、
特に表立って公表してはいなかったのですが
それまでの活動の甲斐あって、実は2019年からは某音楽レーベルに所属していました。
所属したからといって、僕自身、自分の音楽を丸っとプロデュースされたり、などというタイプの活動ではなかったため基本的には制作環境は変わらず自分で全部作ることには変わりはなかったです。
ただやはり会社に所属する以上、段々と関わる人たちが増えていきます。
俗に言う「おとなのひとたち」というやつですね。(この表現に悪意はないです)例えば漫画とか物語に出てくる「おとなのひとたち」のような「大人の汚い部分」というものは少なくとも僕の周りの環境では全く一つもなかったです。(個人的にはビジネスである以上、「汚い」ととるのは違うとも思うが)
ただ、周囲の「おとなのひとたち」が増えるにつれて僕の精神的弱点が徐々に発現していったため、その正体に自分も気が付かないまま少しずつ精神をすり減らすようになっていました。
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その精神的な弱点というのも、
昔からずっと自分の中で感じていたもので、
まあ簡単に言うと「他人を気にしすぎてしまう」というものです。
他人と関わると、その人が放った言葉、表情、空気によって自分の中で勝手に形成したその人のイメージや意識などがしばらくの間ずっと頭の中に流れ込んでくる、というような感覚です。
基本的にそれはネガティブなものが多く、また関わる人が多ければ多いほど
そのまま頭の中に残っていくので段々人と会うのが億劫になっていきました。
こういうのが対人恐怖というものなのでしょうか。
そういう自分の葛藤などを少し昔から書いてる闇?のブログがございますのでお暇があればご査収ください
http://blog.livedoor.jp/k_micau/
改めて文字にしてみると大げさなように聞こえなくはないですが、大なり小なりたぶんみんなにもある悩みだとは思います。頑張ろう。
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さて、そんな性質をもった繊細過ぎる青年が音楽会社に所属し、いちアーティストとして周りに関わる大人が増えていくのですが、
対人に対してあまり自身が持てなくなっていった僕は気が付けば「これ言ったら悪いかな」とか「ここ譲らなかったらさすがにダメかな」など無駄に空気を読もうとすることが多くなっていました。
「もっとこうしたほうがいいんじゃない?」
「このタイミングで動画を公開するとほかの会社に申し訳が立たないからタイミングを遅らせましょう(忖度なのか?)」
「このツイートは一体なに?」
「MVアップするにも何度も第三者のチェック」
やはりアーティストが「商品」という概念である以上管理されすぎてしまうのは当たり前かもしれません。捉え方によっちゃ贅沢な話ではあるが。
当時はそういうものかなとも思ったけど本心で少し疑問があったのかもしれません。僕はそうなったときうまく動くのが苦手だったと思います。
僕は本心では納得がいってなくても「まぁ大人の方々の気持ちもわからんでもない、ここは折れてもいいのかな」と思い「そうですねえ」と意見を譲ったり委ねることが多くなっていってました。
スタッフの方々は何も悪くないが、
そういう一つひとつの自分の心の機微を見逃し続けてしまったのが悪かった。
恐らく、結果はどうあれ喧嘩になってでもいいから自分の意見をハッキリとぶつけるべきだったんだと思います。
ひとつ具体的な話をしますと
僕は韓国の音楽が結構好きで、韓国に興味をもちはじめていたころ、
ウーマンラッシュアワーの村本さんが朝鮮学校などへ対する偏見や差別などの憤りなどを講演で熱弁している動画を見つけて、純粋に胸が熱くなりツイッターでシェアしたことがありました。そこでスタッフの方々に言われたわけです。
「村本さんも世間体的にあまりいい目で見られてるわけじゃないし、反日問題なんかも世間体的にそっとしといたほうがいいからツイッターのシェア取り消したほうがいいよね」
いち意見としては理解はできるのですが、僕自身特に激しい主張をしてるわけでもないし、なんだかそういう「賛成です反対です」の意見をミュージシャンがそっとしておくのももう古くないか?とも思う部分もあり、現状米津玄師のような影響力を持っているわけでもない状態で、そういう自分が感じたことを少しずつなかったことにしていくと結局自分の意識形成ができないまま自分自身が「誰なのかわからない」状態になっていくだろうと思い納得いかなかったのですが、当時の僕は「そうですよね~」なんつってなかったことにしてしまいました。その日家に帰っても納得はしていませんでしたが。
もちろんそのスタッフさん達が悪いというわけではなく、むしろ同じ立場の人なら大体そう言っちゃうんじゃないかとも思います。
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そうして周りに合わせるようにしていくうちに主体性が著しく薄れていき、「自分はどうなりたいのか」「なにを楽しいと感じるか」「自分にとって何が大切か」という
《アーティストとしてスタッフに方針を示し、自分のビジョンを共有して一緒に動いてもらう》
という「活動の根源的な軸」を見失ってしまっていました。
「何かがおかしい」とぼんやりと思いながらも半ば混乱状態で進めていくうちに精神面が少し疲れてしまいました。
周りの人達が悪いわけではないだけにどのように発散すればいいのかもわからないままでした。
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ツイッターの件等もあり大人のひとたちに「監視されてる感」が強くなってきたり、
そうこうしているうちに一昨年末くらいからbadに入りなかなか音楽も作れない状態になってしまいました。
そこで昨年春ごろに会社の方と一度話し合い、レーベルと事務所から離れる選択をしました。
いまとなってはその選択によってかなりスッキリしましたが、決めた当時は更なる精神的ダメージでした。
バンド活動等した人ならわかるかと思いますが、活動始めた当初はそりゃあ業界にも無知ですし、メジャーレーベルに所属することは憧れもあったんですから。今でさえ「個の時代」という声が大きくなってきてますが、ある程度慣れてきても離れるのはやはり悲しく思うものです。
原因は自分にあるとはいえ当時の心境は地獄でした。
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コロナの関係もありそこから8~9月辺りまで大体引きこもってました。
籠ってる時間はほとんど悩む時間に費やしてしまうのでほんとによくなかった。ほんとに。
テレビのニュースとか見てるとコロナ関連で胸が痛くなるようなことが次々と起こるし
芸能人の自殺等も目にし、なにか悪い波動的な物があったのか、めちゃくちゃ自暴自棄になってました。ええ。今までの反動というか「自分がこんなことになるのか」ともはや今までの日常とのギャップに面白くも思える程ぶっ壊れた毎日を送っていました。特に詳しくは書きませんが。。。
そのまま昨年春から秋あたりまでぶっ壊れ続けて「このままではまずい」
と自分の中の緊急装置が作動したのか「活動中、ぶっ壊れ中、今までの自分は何だったのか」「どうしてこういうことになったのか」を把握すべく自分に思い当たるフシのある本を読んだりして冷静に過去の自分の思考回路や精神状態分析し始めました。そこからは段々今まで通り、というか今以上に自分を理解するようになって段々心に余裕が持てるようになってきました。
、、なんかここで自己啓発本とか怪しい本を紹介するような雰囲気でてきてしまいましたね。。。笑 まあしないですが。
本を読むのは良いことですが他人に期待した時点で終わりだなとは思う。とことん自分と向き合うしかない。
一度めちゃくちゃにぶっ壊れたのがもしかするとよかったのかもしれない。自分が本来しっかりしてる人間なんかではないと改めて顔面に突き付けられて一度肩の荷が降りたような気がする。まぁぶっ壊れたことによって失ったものも多かったが笑
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まあ結果的に良いか悪いかはおいといて、僕は今年から無所属のフリーになりましたよってことで。音楽は続けます!
かといって全部自分で音楽作ってたので音楽面は何も変わらないのだけど。
不甲斐ない自分の選択、または無選択によりこういう結果を生んだのだが、
腐ってたときにたまたまお寺の前を通りかかって、その壁に掛けてあった言葉なんだけど、
「 これから が これまで を 決める」
というのを目にしてハッとさせられました。
説明は特に必要ないと思います。
主体性を持って物事に取り組まなければたぶんどの分野でもいずれずるずると地獄を見ることになると思う。
このタイミングでこうなってよかったのかもしれない。
まあそれはこれから僕が決めるのだけど。
見守っていただけると嬉しいです。
音楽は楽しみながらやらんと意味がねえ。かといって何故個人となる分、
今後の活動は壁が多いとは思う。ということで。
こんな自分でも声かけてくれる方がもしいるなら是非ともお仕事振っていただけると幸いです。尽力いたします。
なにせ動きまくらないといけないね。
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一方的に自分側からの話になりましたが、関わってくれていたスタッフの方々には多大なるご迷惑をおかけしていたかと思います。
レーベル、事務所から離れる際にこれといった縛りも特になく、
色々と超優良会社だっと思っております。
本当にすみません。そしてありがとうございました。
みなさんにはあまり関係のない話かもしれませんが
これは一種の区切りです。
長い文章、お付き合いいただきどうもありがとう。
公開していないめっちゃ良い曲もまだある事だし
これから新たに音楽をお届けできれば幸いです。
カムラ ミカウ
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