モアレ

モアレとは?

「モアレ」というのは「モワレ」とも表記されますが、元々はフランス語の「moiré(波紋、木目)」で、布地の表面に織りだされた木目のような模様を指していたそうです。(「模様割れ」だから「モ割れ」ではありません)
印刷物や画像、映像では「干渉縞」とも呼ばれますが、必ずしも縞模様だけではなく、規則性のある模様の箇所に意図せずに現れる干渉模様を指します。

マンガの画面の場合は、いわゆる「アミ点トーン」の箇所に発生する場合がほとんどです。
原因は色々あって複合的な要素もあったりしますが、デジタルデータの場合、「アミトーン」の扱いには特に注意をしないと、作業手順が原因で発生する可能性が高くなります。

コミスタやクリスタは「モアレにならないトーン」というのを謳い文句にしていましたが、これは「正しく扱えば、他のソフトではモアレが発生する作業でもモアレにならない」という意味で、「アミトーンをどんなふうに扱ってもモアレにならない」という意味ではありません。(最近のクリスタではあまりこのコピーは見かけなくなりましたが)

最近は閲覧する媒体も色々あって、紙への印刷だけでなく、Web用途、PCやタブレット、スマホにも対応するように画像が変換される場合も多く、「どの媒体で見ても絶対にアミトーンをモアレにならないようにする」ことは現実的には難しいですが、作業手順でモアレの発生を最小限に抑えることはできます。

モアレの原因や対処法が把握できていれば、モアレになりそうな危険な操作もだんだんわかってきますし避けることができるようになると思います。

「アミトーンがモアレになる」場合、主に「重ね貼りの箇所に発生するモアレ」「一枚しか貼られていない箇所に発生するモアレ」があります。


重ね貼りの箇所に発生するモアレ
線数の違うアミを重ねた場合、また線数が同じでもドットの並びの角度が違うアミ同士を重ねた場合に発生します。

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一枚しか貼られていない箇所に発生するモアレ
原因は様々ですが、ドットの形状が規則的に不揃いになったために発生するモアレです。

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