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プロティアンな著名人 ~カーネルサンダース~

今日私がご紹介するのはカーネル・サンダースです。そうですね、あの白髯のおじさんです。道頓堀に放り込まれて阪神を恨んだ例のおじさんです。

40を超える職を転々とした彼の経歴自体は、アメリカに限らず20世紀前半の混乱のなかではよくある話ですし、彼の頑固で喧嘩っ早い性格は相当に彼自身の首を絞めただろうということは想像に難くありません。理由は何であれ職を変えること自体は経済的に強制力の働いた結果ですし、そこで彼自身がプロティアン的な考え方をしていたことはないでしょう。

一方で、キャリア後半で行きついたレストラン経営は、きっかけは経済的理由だったとはいえ、結果的に彼が自分のやりたいこと=「多くの人を幸せにする」ための彼なりの方法を発見できました。でなければレストランが度重なる閉店に追い込まれてなおこのビジネスを続けることはなかったでしょう。

そういう意味で、彼がライフワークと思えたレストランビジネスに目覚めるまでの前半キャリアは「環境適応タイプ」のキャリアで、言うなれば食ってくためになんでもやったわけです。一方でレストラン事業以降の後半キャリアは「自分発信タイプ」のキャリアに切り替え、フランチャイズビジネスで核となるフライドチキンや接客のクオリティを維持することに心血を注いでいきます。

彼のキャリア全体を見渡すと、まさに未来志向ということが言えますし、自分が幸せだと思えるキャリアを模索を続けるということが並大抵のことでないということも教えてくれます。我々も一歩一歩前に進んでいきましょう!

P.S. 英語の経歴を見ると喧嘩をしたり何度も会社をバックレたり相当問題児だったようです。そういう意味では40社転々とした!というとこはあんまり学ばない方がいいかもしれません (笑)。

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