見出し画像

新たなスタイルによる試合観戦

小学生の時からガンバファンで、パナスタが大好きです。
どうも、森田一成です。

 2月に開幕戦のみを開催し、その後中断期間と無観客試合を経たJリーグは、約2か月前から収容人数5000人(または最大収容人数50%以下)という制限のもと観客を動員しており、現在もこの超厳戒態勢での観戦が続いています。リーグは例年より過密日程となり、8月にも延期や中止となる試合がみられ、各クラブにとってはハードなシーズンだと思いますが、ファンとしては中数日の連戦が増え、サッカー観戦の機会が例年より高頻度でより日常となっています。

 その一方で、シーズン終盤であった欧州のリーグ戦については最後まで観客を動員することなく、Champions League決勝戦でバイエルン・ミュンヘンが優勝し、異例のシーズンを締め括りました。国内でも他のカテゴリーでは無観客試合やリーグ中止などがみられます。

 そう考えると、日本ではプロ野球もそうですが、制限があるとはいえ、スタジアムで観戦できる環境があることはとてもありがたいです。そして、このような中で幸運にもヴィッセル神戸vsガンバ大阪、ガンバ大阪vs川崎フロンターレ、ガンバ大阪vs浦和レッズの3試合を現地で観戦できたので、DAZN中継や従来の観戦スタイルと比較をしながら新たな試合観戦スタイルについて述べたいと思います。そして、いくつか実際のシーンも取り上げられればと思います。(ガンバファン視点の映像が多いですが…笑)

 今までは試合前、試合中、試合後いずれにおいても、会場では応援や歓声、時には野次が響き渡り、それらがスタジアムの雰囲気を作っていました。その一方で現在は、試合前はスタジアムMCや映像とそれらに応える観客の拍手、試合中は選手、審判、チームスタッフの声と観客の拍手によって雰囲気が作られています。試合後は、アウェイチームの選手はロッカールームへ向かい、ホームチームの選手がスタジアムを一周し、ロッカールームへ戻るといったような流れになっているのかな、と思います。

 だから、今まで特に聞こえることのなかったコーチング、選手と審判の会話、円陣の声、…、これらはいろんなところで言われてはいますが、実際にスタジアム内でもハッキリと聞こえます。もしかすると、実況や解説の音声もない分、DAZN中継より聞こえるかもしれません。最近はこのスタイルに慣れ、現地での観戦も数回しているため、違和感はなくなりましたが、超厳戒態勢初観戦のヴィッセル神戸vsガンバ大阪の時には今まで味わったことのない異様な静けさに出会ったのを覚えています。特にキックオフ前後に驚きました。また、チャンスシーン、ピンチシーンに見入って時が止まる感覚、漏れてしまう声、拍手等が生み出すスタジアム全体の一体感は今までの応援とはまた違ったものがあります。
 そして、ファン・サポーターはジャッジやプレーに対して元々何かできるわけではありませんが、声を出せず、拍手でしか雰囲気を変えられない点は会場にいるだけに今まで以上にもどかしく感じます。また、そういった声が観客から聞こえない分、選手、スタッフのそういった声が目立つので、もしかしたらやりづらさもあるかもしれません。

 ここまでは、主に雰囲気のことについて取り上げましたが、次に観戦スタイルについて少し記述します。ソーシャルディスタンスの影響で前後左右の座席に客がいないのはもちろん、前の人で見づらい、立つ人で見えないといったことも起こりにくいと思います。そして、会場でこんなにゆったりして試合を見れるのか、というくらいスペースがあるので、初めてサッカー観戦をする方も観戦しやすいのではないか、と思います。また、野球中継を見ていても、くつろいで観戦している人がテレビに映っているのは何度か見たことがあります。

 ここで、このスタイルだからこそのエピソードを紹介します。ガンバ大阪vs浦和レッズの井手口選手得点後のシーンです。
 浦和レッズのベンチメンバーだった山中選手が「あれはスーパー」と言っていたり、興梠選手が会場モニターに流れたリプレイを見て、「いやぁ周ちゃんとれるんちゃうか」と他のベンチ選手と話したりしているのがはっきりと聞こえて新鮮でした。

 
 次に、得点シーンはありませんが先ほどあげた会場一体の雰囲気になるようなシーンも貼っておくので良ければ見ていただき、現地の雰囲気を感じてみてください。

【ガンバ大阪vs浦和レッズ】
キックオフ
https://twitter.com/kazu_no_memo/status/1301950119831461888?s=21

【ヴィッセル神戸vsガンバ大阪】
ガンバ大阪CK
https://twitter.com/kazu_no_memo/status/1301950414066077696?s=21

【ガンバ大阪vs川崎フロンターレ】
小野瀬選手チャンスシーン
https://twitter.com/kazu_no_memo/status/1301950685995364352?s=21

【ガンバ大阪vs浦和レッズ】
井手口選手チャンスシーン
https://twitter.com/kazu_no_memo/status/1301950882494332929?s=21

 
 次節から拍手だけでなく、手拍子も良いとされているので(どう違うのかはわかりづらいけど、録音の応援とかを使うんかな??笑)また少し雰囲気が変わるかもしれません。

 これまでのようにゴール裏で声を出しながら応援できる日がいつ戻ってくるかは分かりませんが、今しかないであろうこの観戦スタイルや独特な雰囲気、そして観戦スタイルの変化(戻っていく様子も含めて)も楽しめたら、と思います。

 そして、私はスポーツエンタメの分野は大きな可能性を持っていると思っています。今後、デジタル化やオンライン化が進み、観戦スタイルも多様化していくと考えられます。それでも、スポーツエンタメを楽しむのに、全てがオンライン、デジタル化されるとは思いません。だからこそ、スタジアムや周囲の環境、スポーツ自体の環境について建築的視点を交えながらもっと向上させていけたら、と考えています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?