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売熱に向けた取組み

弊社で取り扱っているガス化発電装置に限った話ではなくバイオマス発電は「熱電併給」がほとんどである。発電装置によって「電気」が発生することに加えてエンジン等が動くことで「熱」も同時に生み出す。FIT制度が認知されているので売電ばかりに目がいきがちだが、実はこの熱をどのように利用するか(=販売するか)これが今後バイオマス発電が普及するにあたり鍵となる。
もちろん熱をそのまま熱として利用するのが一番効率が良く、設備投資も最小限に抑えられる。しかし熱そのままだと実は使い勝手があまり良くない。ロードヒーティングは寒冷地でしか使えないし、温泉などの温浴施設は需要のある時間が限られていたりして効率よく販売出来ない。

何か良い手はないかと考えていた時に、今担当している案件で、事務所の隣に発電設備を置いて電気を作りつつ、冬場は熱を暖房にしたいという話があることを思い出した。そこで思いついたのは熱をエネルギーのして冷暖房両方とも出来れば一年中熱を売ることが出来るということだ。調べてみると大手含めて意外と取り組んでいるメーカーは多いことが判明。早速、有望そうな3社に問い合わせしたところ2社から返事があり、少し電話で話を聞いたところ発電設備1セットで1,000-2000㎡の部屋の冷房を出来ると。熱からそんなに沢山の冷気が作れる、本当だろうか。。だとしたら仕組みもきちんと理解したいし、俄には信じられないので直接会って話すことになった。 

次回、面談篇に続く。

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