見出し画像

デスクで出来ること

1ヶ月のうち1〜2週間くらい現場を離れて会社のデスクに座っている時間がある。周りからは暇のように思われているかもしれないが、この期間は自分にとって第2領域(緊急ではないが重要なこと)を考える時間になっている。
現場にいると目の前のことに追われて1週間先、長くても1か月先までしか見ることしか出来なくなってくる。だから東京でデスクに座っている時は半年後、1年後、3年後の未来を良くするためにどうすれば良いか考えることにしている。
今特に考えているのはこの再生可能エネルギー事業の収益性向上。
ここまでの経験でこの事業はスーパー経営者がいなければ売電だけだとジリ貧になってしまう可能性が高いと感じている(本音としてはウチが発電所の運営をやればもっと稼働率は伸ばせるとは思っているが、、)。電気の他にあと売り物になるのは熱、そしてペレットを燃やした後に出るチャー。熱は上手くやれば5〜8円/kW程度で販売出来る可能性があり、売熱が実現できれば事業の採算性は格段に上がる。一方で日本では使用用途が限られていると以前のノートで書いた。熱だけでは使用用途に限界がある。
だから、今日考えたのは熱を他のエネルギーに変換出来ないかという点。特に今は倉庫への熱利用が頭の中にあるので、常温倉庫+冷温倉庫への利用という観点で「熱を冷気に」変えられないか調べている。その中で見つけた面白い取り組みがKPMG社のデータセンターでの取り組みである。
https://natgeo.nikkeibp.co.jp/nng/article/news/14/5122/?ST=m_news
タービンを回したあとの排熱を利用して冷却しているとある。もしこれがうちの発電機で実現出来れば、廃熱を使って冷やすことも温めることも出来るようになり熱利用の幅は格段に広がる。早速問い合わせたので連絡を待つことに。
次にチャー。よくあるのは融雪剤。だけど付加価値が少なく売り物にはなりづらい。ただ、産廃処理して費用がかかるくらいならタダでも貰って頂く方が得という考え方も出来る。実際に事業計画を出す時は費用として年間数百万円を見込むようにしているのでタダでも捌ければ数百万円の利益が乗ることを意味する。
実現出来るかどうかは分からない、今すぐは出来ない。だけど絶対に考えるべきこと。東京に帰ることが出来る時はそんなことを考えていきたい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?