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キレたら負け

仕事をしていると理不尽にキレられることがある。機械の不調は、(一部の原因を除き)現場でしか解決出来ないものであり遠隔で見ている我々ではどうすることも出来ない。ただ、データ上の異変を探しアドバイス出来るだけ。
今日も夕方に電話があり「機械を見てほしい」と言われてエンジンを遠隔で動かし観察していたら「まだか、早くしろ」と追い討ちをかけるかのようなメール。原因と思われることを伝えると「いつもそればかりじゃねーか!これは制御がおかしい!もっとマシなこと言えねーのか!」と5分くらい怒鳴られた。「こちらは遠隔でエンジンの挙動をみて原因と思われることを伝えるしかない、制御は1年半前から変わっていないので制御の問題ではない」と伝えると「絶対違う」と先方の怒鳴り声。「ではどうしますか?」と伝えると「それが分かっていたらやってるよ!!」と。もう埒があかないので「原因が分からない状態であれば、なおさらひとつひとつ原因を潰していくしかありません。まずは一番疑わしい部分を調べていきましょう。私がいれば代わりに作業したいですが、申し訳ないですが現場にいないので」と冷静に伝える。「ここが原因じゃなかったらどうするんだ!?」と言われたので「次の原因を探しましょう」と答えた。少し経って「全部問題なし」とメッセージが届いたが、結果きちんと稼働するようになった。その後電話したが、彼が電話に出ることはなかった。
思い通りにいかない機械でイライラするとは思うが、トラブル対応スピード向上は発電機の稼働率を上げていく上で重要なものだ。次回同じトラブルが起こった時、彼は今回のことを思い出し私に聞くまでもなく対処してくれることを願う。怒鳴り返したい気持ちはあったが、その場の感情に負けずに冷静を保つ。最後に自分の目的を達成出来ればいい。そんなことを改めて学んだ日だった。

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