2022/3/29 一年ぶり二度目の春。
貴方に十数度目の手紙を書いて、ポストに放り込んだ後から、まずい、と思った。僕は、もしかしたら、文章を書く事に慣れてしまった。
内側から抉る角度で言葉を絞り出す。
ありていにいえば、書く事と、書かない事を、分別するのが、いたについてきた。それはちょうど中学2年生の頃、独自につけた変なあだ名で友人の事を呼ばなくなった時のように。ある程度、楽しく。ある程度、人目を気にしながら。ある程度、後から困らないように。ただ、書く事と書かない事を分別し始めた。
だから。一回。すきなように、書く。手紙で使う免罪符のその言葉とは違う、本気の「ここから先は読まない方が良いよ。」
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