思春期が潰された!?若き失敗から学ぶこと

ギタリストの北島健吾です。
今日は、中学生活の2年間を揺るがした『借金』について話しをしたいと思います。恥を晒していきましょう。

金の亡者を生んだ幼少期

ぼくは小学生の頃から大のテレビゲーム好き。
当時はゲームソフトが1本1万円くらいするスーパーファミコンのソフトがほとんどでした。
残酷にも家にはテレビゲームの販売店から広告が届きます。セール情報ですね。
そんなものが来ても決して買えることはないわけです。

その時のお小遣い事情を話しますと、
北島家の小遣いシステムは学年生でした。
小学1年・・・100円/月
小学2年・・・200円/月



小学6年・・・600円/月

このように小学生時代は100円ずつ。
イメージできますでしょうか。
小学生の分際ではどんなに頑張っても1万円には届きません。
お誕生日、クリスマス、お年玉などの臨時収入がなければ絶対にテレビゲームは買うことができなくて、しかもちょっとした遊びに行くのにだってお金がなくてためらわれる。
お金がなくても楽しめる方法、、、ぼくスポーツ苦手なので、
「ゲーム持ってる友達の家に入り浸る」
しかなかったんですね。
当時『ひろし(仮名)』っていう友達がいて、
大学生のお兄ちゃんがゲームを買うのでいっぱい家にもってました。
友達みんなでひろしの家に遊びにいって、お兄ちゃんが帰ってくる寸前まで遊びます。
でも、お兄ちゃんが帰ってくるときにゲームやってるのがバレると、
ひろしはぶっ飛ばされます。
「てめぇ、人のふんどしで相撲とってんじゃねぇ。君たちもこいつに説教してやれ、ゲームなんかやってないで宿題やれって。君らもあんまゲームあてにして遊びに来ないでね。こいつアホになるし、データ消されたりするとまじ戦争だから!」
なんか、気が引けてしまい遊びに行くのやめました。

でも、わかりますよね。
それは『おにいちゃんのゲームが魅力的で集まった友達』なわけですから、ひろしの人望ではないわけです。
おにいちゃんに出禁を食らうと、ひろしとは学校でしか遊ばなくなるわけです。
なんということでしょう。子供のくせにゲンキン。

前借りを覚えた中学生

中学に入ると、「遊びに行くお友達も増えるだろうから」という理由で、
中学1年・・・1000円/月
中学2年・・・2000円/月
中学3年・・・3000円/月
でした。

それでも、足りません。
テレビゲームの出る本数には追いつかないです。新しいハードもでますしね。
中学1年で月1000円。
少年ジャンプは週に一回出ていた。
わかりますか?
ほしいものに使ってるとたまらないんです。
でも、ジャンプの話は学校でしたいし、
ドラゴンボールや幽遊白書などの作品はコミックが出たら買いたい。
幸い、まだ中1は音楽に没頭する前だったので出費の幅はマシですが、
金のかかるゲームが好きだったのでどうにもならないです。

誘われてどこか出かけたりすると、
出費が重なる時があります。
そういう時は、「来月のお小遣い早めにもらえない?」
みたいなことを言うわけです。

するとね、次の月何にもできないの。

心は暗黒ですよ。

隣の芝生は青く見える

お小遣いがそもそも高い人もいるし、毎日小遣い制の人もいたし、
賃金制のところもありました。
「お母さんのお手伝いをしたらあげるよ」とか「テストで1番とったらほしいもの買ってあげるよ」とかですね。そういえば高校の時にもいたなぁ。テスト頑張って楽器買ってもらってる人。

なぜ、必要な時に我慢しないといけないのかと。
我慢してないやつおるやん。と。

そう思ってました。

地獄のローンを経験した中学2〜3年

これは地獄でした。
中学2年の夏頃。

祖母が健在だったときで、父が出かける時に何かにつけて『お金』を渡していたんですね。
帳簿をつけていたんです。ばあちゃん何やってんの?って覗き見しました。
『パパ、交際費』とか。そういうやつ。
それを見て思ったんです。

「そうか!おふくろに言ってもダメだけど、ばあちゃんなら!」
早速実行しました。
「ばあちゃん、○○くんと遊ぶからお金ちょうだい」「わかった」
「ばあちゃん、今度○月△日にほしいゲームソフトがでるんだ」「わかった」
みたいな。

アホですよね。

で、調子にのってました。ほんの1ヶ月くらいの間に、
合計10万円近く。
中学生がどうこうできる金額じゃなかったです。

バレた

母が顔を真っ赤にして鬼のような剣幕で説教してきました。
「健吾!あんた、おばあちゃんだからって調子よくホイホイお金もらって。
おばあちゃんは年金の中から、あんたが楽しければそれでいいと思ってだしてるけど、
人の良心を利用してズルする人間は私は許さないよ!ルールは守りなさい。
10万円返し終わるまでお小遣い抜きだからね!」

きたこれ。
やっちまった。
ただでさえ、「お小遣いじゃ足りないよー」なんて寝言言ってた自分。
それなのにお小遣い抜きですからね。
どこにも行けません。食欲も湧きません。それでも太りますが。。
まぁ、これ学生で実家に住んでるので呑気なもんですが、
息ができない状態ですよね。
「遊びに行こう」「いや、お金ないから」
「貸そうか?」「いや、返せる見込みがない」「そっか」
これの繰り返しですね。友達も減りました。

笑顔は一気に減りましたね。
どんよりです。
金額以上に心の負債を抱えている。
ああ、もうだめだ。

中学だけじゃ完済できないんですよね。このままだと。

2,000円×8ヶ月=16,000円、
3,000円×12ヶ月=36,000円
だとしても足りないと。
これからお小遣いを我慢し続けても中学だけじゃ終わらないし、
高校生になっても借金あったらなにも手がつかない。新しい友達もできない。
早く返済を終えたい。と。

返済相談

家の手伝いを以前にも増してすることで、
免除してもらえないか交渉したりしました。
基本的に家事なんて給料発生しませんからね。
「バカ言ってんじゃないよ」と。今なら思います。
でも、「一日家族のお手伝いを頑張ったら100円払ったことにしてあげる」と言われました。ゴミ捨て、風呂掃除、食器洗い、洗濯、父の肩もみ、そういうやつですね。実は、それまではゴミ捨てと肩もみ以外はほとんどやったこともなかったです。
超絶優しいですね。100円×365日=36,500円ですよ。すごくないですか?
無事に、高校行く前には完済しました。

しかも、今考えれば、返済できてなおかつ、生きるために必要な家事にも触れることができる。

ちなみに、ギターは中学3年の時に父が買って来た中古のアコギが最初でした。
その時は目覚めなかったんですよねぇ。
本当に音楽が好きになったのは高校1年のとき。

本当に、払えてよかった。
帳簿つけて負債を計算してくれた、母にも感謝。
今考えたら、しつけとしてやってただけで途中で免除したりしてくれる予定はあったのかもしれないけど、早めに交渉してよかった気がする。

失敗したことによって、何が学べたか。この部分だけ有料にしたいと思います。北島氏はこの失敗で何を学んだのか。興味がある方だけ読んでください。実は、国語が満点な人なら上の文から読み解くことができます。『少年の北島健吾』は何を感じとったか。

ここから先は

144字

¥ 100

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?