どうしようもない話
共に生きていきたいと思う人は居るだろうか。
私には居る。
ずっと一緒に生きて行きたいと出会った頃から多分ぼんやりと思っていた。
ただそれを自覚するにはあまりにもたくさんのものが溢れてこびり付いて堆積していた。
私は明らかに想う期間の長い人間で、しかも自分からは決して何か行動を起こす事はない人間だ。つまり何も実らない。実らないまま、想うだけ。
そんな私が行動を起こした。
ただその人が幸せになって欲しかった。
世間一般で平均化された幸せではなく、望む形の幸せを手に入れて欲しかった。
私の行動は微々たるもので、その人の何かにどの程度影響したのかは多分永遠にわからない。影響なんて、そもそも無かった可能性の方がはるかに大きいのだし。
ただ。
そうやって自分から行動して思い出してしまったのだ。
私はあなたと、二人で生きて行きたかったのだ。
とても言えたものではないけれど。
一緒に生きて行きたかった。
望む形の幸せを手に入れようと奮闘する姿を応援しながら想うけれど。
叶わないことも、叶える気がないことも、ちゃんと分かっている。
長く抱えたこの気持ちが綺麗さっぱり無くなるまで、今度はどれ程かかるのか。
自分に何度も呆れながら、それでも悲しく思いながら、時には嫌いになりながら、やっぱり一緒に居られないのかと悲しみの淵で呆けながら、気持ちが風に乗るのを待っている。
それでもあなたの声が嬉しい。
そんなどうしょうもない話。
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