独り言

過去に自分が書いた文章を見ると、ずっと苦しいと言っているなぁと思う。
その苦しさは今も私の中にあって、なぜ苦しいのか理由は変われど、程度が変われど、私の中にずっとあることは間違いない。

どこかズレているなぁと思ったのが始まりだった気がする。
小学生の頃からだろうか。
それでも高校まではなんとかズレを誤魔化しながら生きてこれたのだけれど。
社会人になっていよいよ自分のズレが明らかになるにつれ、いつも間違いを犯しているような気持ちがどこかにあった。他人の目が怖かったし、言われた事をどう受け止めていいのかわからず悩み続けたこともあった。
それでも何とかズレを何かで埋めながらそこに居られたのだけれど。

社会に出てだいぶ経ち転職もして、もうそのズレがどうしようもなくなったような気がしている。
世界は私にとってドロリとして重く、ひどく圧迫してきて、とても尖って痛い。
そこで生きるだけの強かさを身につける事を怠ったのだから仕方ないのかもしれないが、私はそういうものをどうやって身につけていいか分からなかった。

時々世界がバラけてハレーションを起こす。
その頻度は上がっていて私は狼狽え息が浅くなるが、世界そのものはこともなく滑らかに巡る。
人々がどうという事もなく進む世界は、私にとっては魔の森だ。
地図はなく、武器は心許無い。体力も闘う力も賢く切り抜ける頭もなく、ただ震えながら魔の森を進むのだ。

苦しいなぁと今もずっと思っている。きっと苦しさから逃げるために死んだとしても、そこもきっと苦しいんだろう。
魔の森を生きて這い出る方法を、ずっと探している。

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