アイナメの一年間の行動とは?

こんにちは!kです。

今回はアイナメは一年間どのような行動をしているのか?ちょっとした生態についてお話していきます!

アイナメの生態とは?

北関東から以北に生息するアイナメ。
堤防、磯、場合によっては河口やサーフでも釣れることがあるくらい"何処にでも居る魚"なんです。
浅い所を好むと言われるアイナメは小魚やエビ、カニをメインに食べて生活しています。

主に海藻の生い茂る岩礁帯、堤防の捨て石周りなどの障害物に身を潜めて餌を食べる時にだけ巣穴から出てきます。

餌を求めて回遊する距離は根魚の中でもトップクラスに広く行動します。
瞬発力もあり、ルアーを追いかけて水面まで追いかけてくることも良くあります。

何故そこまで行動範囲が広いのか?
アイナメだからこその個性として、"浮き袋が無い"ことが大きな理由だと私は感じています。
通常、魚というものは浮き袋があり、体を浮かせたり、沈めたりさせることが出来ますが、アイナメにはそれがありません。

考えられる理由は…
①水圧の変化に適応する為
②より多くの餌を食べる為
③水温の変化に適応する為
の3つだと私は思っていて、浅い所を好むけれど暑さ寒さに弱く、水温の安定する深場を行ったり来たりするのをスムーズに行う為に無くしたのだろうと考えます。
 小魚を底から見つけ、水面付近にまで急上昇した場合も水圧の変化を受けるので浮き袋がない方が良いのでしょう。
なので、アイナメはヒットした瞬間から取り込みまでの間はトルクある引きで走ることが出来るのです。

さて、ここからが本題のアイナメの年間の行動について解説いきます

(3月~4月)だんだんと気温が上がり始め、暖かい日が多くなるこの季節、海の中はまだまだ冬。
水温は5~8℃くらいまで下がります。
この時期だけアイナメは夜に活動することが多くなるのですが、その理由は"餌が夜行性だから"というものがあります。
この時期メインとする餌は、イソメなどの多毛類とミミイカ、鮭の稚魚といった夜に活動する餌で動きがゆっくりなものが多いのです。寒い時に体が動きづらくなるのは人も魚も同じなんですね!

それからもう1つの理由は、夜の方が潮の動きが大きく動き、"夜に水温が上がる"からというのもあります。
日中に全く釣れないのか?と言われるとそんなことはないですが、夜に釣れることが多くなるのがこの春という季節ですね。

初夏(5~6月)桜の花も散り、ゴールデンウィークも過ぎた辺りから一気に海中は春めいていきます。
か海藻が多くなり、小魚が増え生命感が溢れてきます。この時の水温は約8~18℃くらいにまで上がるので、アイナメにとっては最高な適水温なので、凄く活発です。小型~大型まで楽しめる季節の始まりです。

(7月~9月)水温は20℃を超え、アイナメにとって夏バテの時期。海藻も枯れて通称"夏枯れ"とも呼ばれる季節です。この時期も春と同じくらい釣りづらい時期なのですが、春と違うことは「潮通しが良ければ釣れる」ことです。
磯や漁港でも水が動いている場所にはアイナメが居ることがあります。

(10~12月)水温が20℃を切り始めたら、再びアイナメの活動が活発化します。そしてこの時期がアイナメ達の恋の季節、すなわち【産卵期】となります。例年10月の中旬頃から産卵する為の荒食いが始まり、大型サイズが良く釣れる時期ですね。
日が当たりやすく、海藻が多く、潮の流れが緩やかな浅瀬で産卵するので、漁港周りでもビックサイズを狙って釣ることが出来る貴重な季節です。
※産卵期の個体は必要以上のキープはしないで下さい。

(1~2月)水温は12~7℃全ての産卵が終わり、厳しい冬に備え、餌を食べながら深場へと落ちる時期です。浅瀬で産卵した個体はエビやカニを食べながら徐々に体力を回復させて深場(水深30mより深い所)に住み処を変えていきます。

水深が深い方がこの時期は水温が安定していて体を休める為には最適な環境ですね。
この辺りから陸からの釣果は減り、また春に戻るというサイクルになります。

以上が、大まかではありますが一年間のアイナメの行動についてです。必ずしもこれが全てではないのである程度の参考程度に考えていただければ、と思います。

ここまで読んでいただきありがとうございました!
それではまた、次回もよろしくお願いいたします。


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