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プロミス

数字のニュースですが、数字のことは詳しい方にお任せし、今日は「約束」についてのコメントです。


失敗か?成功か?というのは、いつの時点で何に焦点を当てるのかで変わると思います。

刻々と状況が変化する中、世界から見ると小波レベルにまで感染拡大を押さえ込み、昨年3月の早い時点で世界各国の政府やアスリートに一年延期を「約束」した五輪開催。

ニュースで伝えられる短絡的な後知恵バイアスによる政府批判のパズルを見せつけられた結果、五輪開催には40万人の国民の反対票が集まりましたね。結局、五輪と感染の因果関係を示すことができず、ロジックで政府の方針を曲げることはできませんでした。

先日の開会式は盛り上がりましたね。再延期や中止することなく「約束」を果たした日本は、現時点でユヴァル・ノア・ハラリ氏の失敗した国のリストには上がっていないようですね。まあ、そもそも話題に上がらないとも言えますが。

しかし、今回の五輪開催を機に、世界が日本をみる目が変わるかも知れません。刻々と変化する状況に、国民の理解を超えた先手を打った戦略、二兎を追う"ピンチをチャンスに変える"戦略を遂行してきた日本です。菅政権の政策集によると、当初は五輪開催は外交戦略の一つにカテゴライズされていましたからね。ゼロコロナを目指す国、ロックダウンする国では世界から人を呼べませんよ。日本が進めた独自のコロナ対策だから開催できるんです。

さて、そろそろ国内の評価も変わって欲しいですね。そのためには、報道各社にはもっと勉強し、政府や専門家の見解を理解できるようになって欲しいですね。世間が興味を持っている酒の話題や、目先の損得や、自分達の見せたいニュースやロジックではなく、政府や専門家が伝えたい事実やロジックを伝えて欲しいものです。

ニュースの伝え方が変わらない限り、ニュースの情報に左右される世間も変わりませんよ。ニュースが変わらない限り、日本が変われず、世界から笑われますよ。笑われるのは政府ではなく、ニュースに振り回される国民だと気づきましょう。


[2021.07.25投稿]いいね:39


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