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感染拡大の波がまた始まってきましたね。そんな中「マスクをしても意味ないやん!」という声もちらほら。でも、本当に意味がないんだったら、医療関係者もマスク外して診察するはずですよね。

さて。マスクを着けても、いくら手を洗っても防ぎようのない猛毒があります。それは「三毒煩悩」と言われるもの。三毒=貪瞋痴(とんじんち)の貪欲(むさぼりの心)・瞋恚(瞋りの心)・愚痴(ものの道理に暗い)は、ウィルスのように外から入って来るのではなく、自分の内側から次々と沸き上がって来ます。そして、その毒に侵されていることに気づかずにいると、欲や瞋り(いかり)の為に身をも滅しかねないのだそうで。際限のない欲の心があるために、簡単にお金が増えるという悪い投資話に手を出し、だまされたと瞋る人がある。冷静に考えれぱ、おかしい話だとわかるはずなのに、愚痴の心でものの道理がわからなくなっている、というもの。

仏教用語では「3」の付くものが色々とあるようで。「三密加持」という空海の密教の教えも、コロナ対策の"三密"よりもずっと前から日本にある考え方。では"加持"ってなんでしょう?・・残念!"リョウジ"さんではありません。ご存知ない方、Google先生に聞いてみてくださいね。

[追記]
ちなみに"加持"については『なめらかな社会とその敵』文庫版に解説が書かれています。ハードカバー版の表紙は"なめらか"な空のグラデーションだったのに対し、文庫版では"なめらか"ではない"空と海"の写真を採用だなんて。あの頃はコロナ対策でこんなことをしていたんだね〜、と未来に振り返るための表紙と追記内容なのか?とりあえず、刺激を受けた1冊です。


[2022.11.15投稿]いいね:33

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