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私がホビに名前を呼ばれた日の話

私はホビが大好きだ。

もちろんバンタン全員が大好きだけど

その中でもいつも1番に姿を探すのは彼のことだ。




2020年秋

親友からBTSの沼への招待があった。

ちょうどその親友に先にお薦めされていた韓国ドラマのトッケビを観終わった感想を長々と語っていたときだった。

でも当時の私はコンユさんに夢中で

彼の出演作のドラマや映画を観るのに忙しくしていて新たな沼への招待を保留することにした。






それから1ヶ月くらい経った頃

そういえば親友が薦めてくれていたなぁと

急に

なんとなく

興味本位で

スマホにBTSの文字を打ち込んだ。

それが私のバンタン漬けの日々の始まりだった。




BTSのことは知っていた。

でも知っていたのはグループ名と

坂口健太郎くんのドラマの主題歌を歌っていたということと

世界的に人気がある、ということくらいだった。

ほぼ何も知らない状態だった私はとりあえずググってみた。




7人グループであること

バンタンと呼ばれていることなどの基本の情報をサーッと読んで

動画を観にいった。




え、めっちゃかっこいい。

ありきたりな感想。笑

でも本当にこの感想だった。

最初はメンバー10人以上いるんじゃないの?と思うくらい名前がいくつも出てきて名前と顔を一致させるのが大変だったり

マスターさんて何?どういう人?など韓国アイドル独特の文化を理解していくのに大変さも覚えたけど

毎日毎日彼らのMVや動画を観ていくうちにそれはすぐに問題なくなった。


バンタンを好きになって私の世界は豊かになった。

仕事で疲れていても彼らの音楽を聴いて写真や動画を観ると自然と元気が出た。

韓国語がわからなくても聴いてるだけで幸せな気持ちになったし

彼らがわちゃわちゃと楽しそうに笑っているだけで

心があたたかくなった。


なんて仲の良い7人なんだろう

歌いながら踊るってどれだけの練習を重ねているんだろう

デビューしたときから応援したかったな

かっこいいな

可愛いな

面白いな

悲しいな

苦しいな

守りたいな

彼らを見るたびに色々な感情が出てきたし

毎日朝起きて夜眠るときまで彼らのことを考えていた。





私はバンタンを好きになったとき

テテに夢中だった。

(もちろん全員大好きなのは大前提。)

親友がテテペンだったこともあって

テテってどんな人かな、と意識して探した。


瞬きするだけで息が止まりそうになって

振り向かれたら倒れそう。

世界の美しいものを集めたような人で

歌声は低くて男の人の色気がある。

なのにステージ以外の彼は可愛らしさに溢れていて

テディベアのように抱きしめたくなる。

かっこよく、美しく魅せる努力を惜しまない人。

テテを好きになるのに時間はかからなかった。






2022年11月30日

私は大阪にいた。

ホビに会いに行った。

大好きなホビに。

さっきまでテテが好きだったじゃんというツッコミが入りそうな文脈。笑

テテのことは大好きで

それは今も変わらない。

それ以上にもっともっと大好きになったのがホビだった。



ホビはダンスが上手い、とっても。

でもバンタンを好きになったばかりの頃の私は

正直よくわかっていなかった。

ダンスがかっこよく踊れない私からしたら

バンタン7人全員がとても上手でかっこよく見えた。

みんながみんな完璧に踊っていて

特別ホビが、というのがよくわからなかった。



ホビのことは

気がつくといつも目で追っていた。


よく笑う人だなぁ

リアクション大きいなぁ

怖いの苦手なの可愛いなぁ

高い所も苦手なの、それも可愛いなぁ

え、水も?でもそんなところもやっぱり可愛いなぁ

いつも端っこにいるなぁ

周りのことよく見てるなぁ

メンバーに惜しみなく愛情表現する姿も好きだなぁ

アミにもたくさん愛を伝えてくれるなぁ

周りの人を優先できる人だなぁ

ラップ上手いなぁ

ラップ以外も聴いてみたいなぁ

ステージ上とそれ以外のギャップがやばいなぁ

なんか好きだなぁ

ホビばっかり見ちゃうなぁ


そんな風に思い始めた頃

ホビのダンス解説をしているYouTubeを探して観るようになった。

ダンスの知識皆無の私は

その解説動画をたくさんたくさん観て

ホビのダンスがいかに優れていて

素晴らしくて

かっこいいのかを教えてもらった。

自分だけでは分からなかった

ホビの魅力

才能

努力

かっこよさを教えてもらった。



そして



2020 MMAがあった。




Dynamiteのダンスブレイク。

胸元がざっくりとあいた濃い紫のジャンプスーツを見に纏い

ハットを目深に被って踊るホビに

マイケルジャクソンへのリスペクトを込めて踊るj-hopeに

私は恋をした。







2022 MAMA Awardsは

バンタンを好きになってからの初めての現場だった。

ホビに会えることになって

色々な段取りをしていく中で

緊張だったり

本当に会えるのかなというよくわからない不安で

ご飯が喉を通らなくなったり

夜もあまり眠れなくなった。

ホビに会えるのはとっても嬉しい。

でも、大好きなホビに会ってしまったら

私はどうなるんだろう。

何かが変わってしまうのかな。

会いたいけど会いたくないかも。

そんなことを考えていた。





私の席は3塁側スタンド上段。

座ってみると

せり出たセンターステージがちょうど目の前にあって

思っていたよりもステージがずっと近くに感じた。


もうすぐ会える。

そう思うだけで胸が苦しかった。




時間になり会場の明かりが消えた。

それと同時にクリスマスツリーの電球みたいに

色とりどりの光が目の前に広がっていた。

それぞれのグループのペンライトが灯って

見たことのない綺麗な景色だった。

いつかアミボムの星空を見てみたいと思っていたけど

クリスマスツリーの電球みたいな光の一つになれたことも嬉しかった。



ホビがj-hopeとして授賞してスピーチをした。


「アミ」



たった一言


少し照れた様子でアミを呼んだ。


その一言で会場が揺れた。


私の心も震えた。


今まで画面越しで何度も何度も呼ばれた

「アミ」

賞を受賞するたびに

V Liveに来てくれるたびに

そう呼んでくれていたけど

画面越しだからかな

呼ばれても

私が呼ばれた感覚はなかった。



でも今この瞬間

アミって呼ばれた

ホビに名前を呼んでもらった

そう思った。


ただ「アミ」と呼ばれただけで

こんなにも胸が高鳴って

締め付けられて

涙が頬を伝うなんて

知らなかった。




ホビのステージは

最初から最後までずっと泣いてしまって

あまり細かいところまでは見れなかったような気がするけど

濡れ髪に胸元がざっくりあいた黒の衣装

ヒールのあるブーツを履いたホビは

私が恋をしたあの日のホビみたいで

かっこよくて

かっこよくて

かっこよくて。


初めて会ったホビがこんなにかっこいいなんて。

やばいやばいやばいやばい…




出てくる言葉は

やばいとかっこいいだけだった。



左隣りに座っていた人が泣いてる私に気づいて

「会えてよかったですね」って声を掛けてくれて

私の涙腺は崩壊した。


会えてよかった。本当に。

私は何を心配していたんだろう。

不安に思っていたんだろう。

大好きな気持ちは変わらない。

ご飯いっぱい食べてほしいな

いっぱい寝てほしいな

幸せでいてほしいな

会う前も会った後も想いは同じだった。



「一番好きなの?」

「一番大好きです」


止まらない涙で私の顔はぐちゃぐちゃだったと思うけど

この少しだけお話してくれた左隣りの人は

「よく見えるよ」と双眼鏡まで貸してくれた。

優しい気持ちに触れながらホビの姿を目で追った。




MORE

Arson

Future

毎日聴いている曲が目の前で歌われていった。

もっともっと聴いていたかった。

もっともっとホビの姿を見ていたかった。









幸せだった。とても。

死ぬまでずっと覚えてる。


私はホビに会えたんだ。





ホビは終わってすぐWeverse Liveに来てくれた。

日本語訳がついてから知ったのは

ホビが今回のステージを残念がっていたこと。

もっと上手くいい姿を見せたかったと。

自分に厳しいホビらしい感想だなと思った。

会場で観ていた私からしたら

最高の最高でしかなかったのに。

ホビが納得して満足するステージってどんな感じかな。

きっとすごすぎて

私はまた泣くんだろうな。






次会えるのはいつだろう。

ホビにまた会いたいな。


ソロのステージはもちろんだけど

7人全員がそろったステージの

アミボムの光になってみたい。




ナムさんに

ジン君に

ユンギさんに

ジミンちゃんに

テテに

グクに

ホビに


「アミ」って呼んでもらいたい。



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