妄想:ベーシックインカムと借金
もし、ユニバーサルベーシックインカム(UBI)が採用されるとしたら・・・、借金の担保にしてしまったりしないでしょうか。
「毎回、手に入るわけだから・・・」。ですが、これは禁じ手であろうと思うのです。もともと、生活の基盤として配当される前提ですから。
借金の担保とすべきではない。だとすれば、UBI支給金は ”生活基盤通貨” のような "専用性" を持たせなければなりますまい。
「生活基盤の定義を国会で決める」ようなことが必要になってくるのでしょう。その上で、"生活基盤市場" で流通する通貨単位で支給される。生活基盤市場で得られた益の中から税を取り立てるとして、どのくらいか。これも国会で決めていく事になるのでしょう。
借金の担保にしないとすれば、当然、貯蓄にも回さない・回せない。そうすると、随分 ”使い勝手が悪い支給金” とならざるを得ません。余れば国庫に戻すこともありうる。そうすると、インセンティブが働き、何某かの ”利” を国民に返す仕組みができそうです。
UBIは、極力、最低限の保障を目指すとして、それ以上の生活を欲すれば、働くことになります。市場へ労働者として参入する動機となるはず。
元手となるお金が必要か。たぶん、活動を始める際には様々に初期投資が必要となるのでしょう。ここで ”借金” が再び登場します。その際の担保はどうするか。
"市場" で労働者として活動すれば、使用者としてはありがたい存在。よい人材を確保するために ”投資” をすることになるはず。その投資が、労働者の初期投資と合致すれば、初回の活動費を賄うことができるはず。そのマッチングはビジネスとして成立するはずです。
従って、学卒であっても ”初期投資” と 使用者の ”投資” が合致していれば、問題なく自由市場で活躍できる。その後の転職時も同じ。
労働者と使用者のマッチング。それがUBIの中では必須となります。そうすることで "自由市場" も ”生活基盤市場” も成り立つのです。
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以上、妄想でした。
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