2002 東大文系数学 問題+解答例+略解

お久しぶりです。更新滞っておりました(忘れていました)
(解答に至る道筋を言語化するのってとても面倒くさいんですよね)


問題(80点ー100分)


略解

第1問

一切の小細工不要。計算すれば解けます。

第2問

⑴ ご丁寧なことに,予め漸化式が与えられています。数学的帰納法の$${n=k}$$から$${n=k+1}$$への説明をいえれば問題ないです。
⑵ 「互いに素」であることを示す問題です。ユークリッドの互除法でも背理法でもどちらでも解けます。前者の方がスマートに記述できます。東大文系数学の過去問で類題多数あり。

第3問

$${a,\ b,\ c,\ p,\ q,\ r}$$の6変数があり,条件式が5つ与えられているので1つの文字に統一することができます。あとは1変数関数の最小値について考察するのみです。

第4問

論証の問題です。このセットの中では一番点が取りづらいです。図を書いていろいろ試行錯誤すれば,命題が成り立つことは納得できると思いますが,きれいに証明することは結構むずかしいです。解答例の一番最初の解き方は友人が思いついたものです。図を使わずに完結するので気に入っています。

解答例

総評

かなり易しめのセットです。2000年前後はそこまで捻りもなく安心して取り組める,といった感じです。
特段引っ掛かりもないので,第1問から順に解くのがいいんじゃないでしょうか。
数学が苦手な人は,第1問を完答し残りの部分点で40点を,
数学が得意な人は,第4問以外を確実に完答して60点以上を狙いたいところです。

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