視点と、視点と、視点

数日前にTwitterで『痴漢』についてのたくさんの……本当にたくさんの見解や意見が流れてきた。

それはまるで、風船が割れた空気が散り散りに気ままに飛び降りていくようなもので、殆どが140文字では収まらないくらいの『体験させられてしまった悲鳴』で、しかも、それらは『当時は消えて収めなければ更に身の危険を伴う可能性』があり、かなしいことに『今現在も変わらない事実』だった。

『鈍感力』

おそらく似たような言葉だった。自分は麻痺してしまったから、【未来の同じような目に合う子にはそんな力を持って欲しくない】という願いが込められてたのかな…と思う。
おかしいことを体験させられてしまった時に、それはおかしいのだと声に出しても良いんだよって。

性差での視点の話も目にした。
視点が一つかわれば、価値観もがらりとかわる。

好きな服を着て、好きな物に囲まれて、好きなところで、好きなことができるし、こころのなかで何を考えようが自由だと思うんです。本来は。

人間はモノではないし、ヒトガタでもない。
一応は自分で判断できて、考える力を持ってるはずなんですよ。本来は。

どうして、同じ車両に乗っていたから、バスの席が近くだったから、好みの制服だったから、そんな理由だけで簡単に『犯罪者』になれるのだろう。

仕事で疲れてた？？八つ当たりしたくなった？？？むらむらしたから？？たまたま好みだったから？？？胸が大きかったから？？？小さかったから？？？ちいさなこどもがよかったから？？？

軽犯罪に分類されてますけれど、『犯罪者』にはかわりないんですが？？？

捕まらなければ問題ない？？？
そうですね、犯罪者にとってはあとのことなんて考えていませんから問題ありませんね？？？
全く同意もしたくありませんし、その心理を理解したくもありませんが。

大なり小なり被害を受けた側の落ち度や服装などを責める方が多々見受けられますけれど、そもそもそんなうっかりミスレベルで本能を抑えきれずに加害者になった愚かな相手を責めてくださいよ。

男女関係ありませんからね？？
子どもも大人も関係ありませんよ。

そもそも、好きなことを選択してる自由の中には、【犯罪行為は入っていない】だけなんですよ。

ただ電車に座って乗っていたら隣に座られて寝るふりをしながら寄りかかって他人の身体を欲望のままに触れ続ける。または、着ている服を汚し、それに気がついたあとのことを想像して自分の欲望を満たす。
道を歩いていただけなのに自転車やバイクでわざわざ近付き他人の身体をいじったり罵声を浴びせたり、用事もないはずなのに後ろをついていったり。

それはひどいことだね。

そう言った言葉を自分の大切だと思う存在には吐きながら、見知らぬ誰かにはその行為をやっても『バレなければ』ゆるされるかもしれないと何処かでおもっている存在が居るんです。現実として。

もう一度繰り返します。
思うだけなら自由ですが、行動にうつした瞬間に、実行したアナタは犯罪者のひとりです。

自分の欲望のコントロールすら欠片も出来ない犯罪者です。

そして、被害者は大抵の場合、何食わぬ顔で生活している犯罪者に怯えて生きることを強いられます。中には怯えない方もいるでしょう。反撃して犯罪者の側になってしまう方も居るかもしれません。

予防が出来るならば、しますよ。我が身かわいいですもの。

でも、なんで加害者の愚かな欲望と自己満足を満たしたいが為に、被害者がより苦痛を浴びて好きなことを好きなようにする権利を剥奪されなければならないんでしょう？？？

なんのための法律で社会で警察があるのでしょう。

私も鈍感力がついてしまった側です。我慢すればいい。自分が笑って流せば丸く収まるならいいだろうと言われて育ちました。
社会人になってからも受け流すことになれすぎてしまって、壊れましたし、今現在も壊れています。

どうかこれからの未来が、すこしでも、マシな世界になりますように。
そして、長生きのどこが良いのか私には全く理解ができないので、何でもいいから消えたいです。

まあ、そんな戯言をつらつら書いてますけど、とりあえず、好きなことを好きなようにする自由は、誰かに奪われるものではない。それだけを言いたかったんです。

視点と、視点と、視点。
あなたがみている世界は、別の誰かがみている世界と同じようで同じではないかもしれない。

さいわいってなんだろう。