思えばずっと

なんだかんだでこの二十年で友達と呼べる人に出会ったことがないんだろう
いや馬鹿みたいに拗らせたり考えなきゃいるとも言えたんだろうけど、

義務教育九年の間の計6回のクラス替えのたびに話す相手が変わっていった
その全員、というか義務教育を抜けた今だに出会う知り合い話し合い手に共通し続けるのが全部一方的だということ


話し相手には困らなかった
遊び相手には困らなかった
けれどもあいつもあいつも皆んな僕が話しかけなくなった途端、もう一度僕が話しかけるまで他人の顔をしていた
進学とか転校とか色んな理由で離れた途端完全な赤の他人だ

相互的な友情に憧れている


だから去年嬉しかった。数ヶ月話してなかった友人に誕生日声をかけられた
生まれてから一番最高の誕生日だった
きっとすぐ終わりが来るのを分かってながらいっときの悦に浸っていたあの日あの一日

寂しいな

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