2020年7月1日前澤哲爾没

2020年7月1日前澤哲爾没
 1951年6月25日群馬県館林市生まれ。1970年栃木県立足利高校卒。1974年静岡大学理学部化学科中退。1979年慶応大学文学部哲学科美学美術史(映画美学)卒。同年ソニーPCL(株)入社、ソニーが開発した新技術、新機材を作品制作に活用する仕事に従事。1986年から「ハイビジョン(HD)」の産業応用分野に関わり、黒澤明監督作品「夢」を始め、多くの映画でHD技術プロデューサーを務めました。HDプロデューサーとして、17作品制作し、国内外で受賞。雑誌、新聞に記事連載、全国で講演などをし「ハイビジョンソフトの伝道師」と呼ばれました。1996年から5年間、独立系日本映画と韓国映画の製作支援プロジェクト(F-MAP)を実施、運営します。
 1999年から、日本にフィルムコミッション※を導入する活動を開始、2001年「全国フィルムコミッション連絡協議会」を設立、副会長就任(03年から専務理事・事務局長)。2002年「東京国際映画祭」NCFディレクター。2003年(有)前澤事務所設立。2005年山梨県立大学開学と同時に、国際政策学部国際コミュニケーション学科助教授採用(09年より教授)。大学では学生と共に多種多様な地域活動を行いました。前澤氏は、映画、ドラマなどの撮影誘致や支援をする非営利団体フィルムコミッション(FC)を全国に広めた立役者の一人です。
 沖縄戦や米軍基地問題がテーマのドキュメンタリー映画「沖縄 うりずんの雨」の製作にも携わりました。
 TVや映画のシーンで撮影されたロケ地が近隣だったりすると、作品にも親近感が生まれますね。実は、隣の足利市には、渋谷スクランブル交差点のセットがあるのは有名ですね。私の地元(隣町ですが)からこういう方が生まれたことは、誇りに思っています。#今日は何の日 2024.7.1

※フィルムコミッションとは、映画やテレビドラマ、CMなどのロケーションを誘致し、撮影がスムーズに進行するようサポートする非営利団体のこと。多くは自治体が中心となって組織化している。ロケーションされた映画やドラマを通じて、地域の知名度や地域愛着度を向上させ、観光客の増加に繋げようとするもの。直接的・間接的な経済効果が見込め、地域活性化策の一つとして注目されている。金銭の収受を伴うことなく無償で制作支援を行うこと、窓口を一本化しロケーション情報の提供や、公的施設などを利用する際の許認可調整を行うこと、作品内容を問わないことの三つが要諦。近年は人気ドラマのロケ地を訪れる訪日外国人旅行者も多い。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?