1911年7月7日久米愛生まれる

1911年7月7日久米愛生まれる
 久米 愛(くめ あい)は、日本初の女性弁護士の一人。日本の女性運動において指導的な役割を果しました。1911年、大阪府にて出生。津田英学塾(現・津田塾大学)、明治大学専門部女子部を経て、1936年に明大法学部に入学。大学2年の時に結婚し、久米姓となります。1938年に高等文官試験司法科試験に合格し、中田正子、三淵嘉子と共に日本初の女性弁護士となります。1946年、明治大学短期大学教授に就任し、1966年まで務めます。1950年、GHQの招待によりアメリカへ視察旅行します。すごく英語が堪能だったと聞いています。同年、日本婦人法律家協会(現・日本女性法律家協会)を設立、会長に就任。以後、死去するまでの25年間にわたって会長職を務めます。1959年以降、政府代表として度々国連総会に出席。婦選会館理事を務めるなど、市川房枝らとともに女性運動をリードしました。膵臓がんのため、1976年7月14日死去、65歳でした。
 多くの方は、朝の連続テレビ小説「虎に翼」を観ていると思います。登場人物に久米愛さんをモデルにしている配役があるか考えてみました。弁護士をめざす男装の山田よね(演じるのは女優の土居志央梨)ではないか?というネットの書き込みがありますが、生い立ちや経歴をみるとどうやら違うようです。しかし、ドラマの主人公、伊藤沙莉演じる佐田寅子をはじめ、女性弁護士の奮闘は、視聴者の心を釘付けにしていますし、実在の3名の女性弁護士の活躍があってこそだと思います。
 ところが、現在の日本はどうでしょう?各国における男女格差を測るジェンダー・ギャップ指数というのがありますが、2022年の日本の総合スコアは0.650、順位は146か国中116位。先進国の中で最低レベル、アジア諸国の中で韓国や中国、ASEAN諸国より低い結果です。こうなると、朝ドラを観ているだけでは、ダメですね。世の中のおかしいことには寅子のように「ハテ?」と声をあげていこうと思います。#今日は何の日 2024.7.7

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