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【10月29日(金) 「前田正憲 個展:静寂ノ刻」 ShunArtGallery-Tokyoにて開催】

10月29日(金)より DDE お台場事務所にて

『前田 正憲 個展:静寂ノ刻(せいじゃくのとき)』を開催いたします。

《「前田正憲 個展:静寂ノ刻」実施概要》

イベント名:前田正憲 個展 静寂の刻
開催期間 :10月29日(金)〜12月5日(日)
会場名  :シュンアートギャラリー東京
アクセス :東京都港区台場2-2-4
        クリニックモール3階
参加費  :無料


website: https://shunartdesign.com/

instagram: https://www.instagram.com/shun_art_gallery_tokyo/

facebook: https://www.facebook.com/ShunArtGalleryTokyo/


《前田正憲 個展:静寂ノ刻》

宮崎県に生まれ、東京藝術大学美術学部絵画科日本画専攻卒業。

彼の作風は、長谷川等伯の松林図屏風が含む抽象性、その線の感情と緊張感に想いを馳せ描かれる。


 都内を中心に毎年個展を開催。
また国内、欧米、アジア圏のアートフェアに出品し、その作品はコレクター達に着実に支持され、近年国内のみならず世界的に注目されている。


今回の展示では、初期の具象作品から、
近年の抽象作品に加え、新作を入れた43点を発表をする。

本展覧会は、前田正憲の具象作品と抽象作品を一度に体現できる、これまでにない、機会になるでしょう。

《前田正憲 個展:静寂ノ刻 実施にあたって》

静寂ノ刻

 ―前田正憲の個展によせて


 青春の一つの滴のしたたり、それがただちに結晶して、不死の水晶にならねばならぬ。

砂時計の上半部からこぼれ落ちる砂が、こぼれ尽くしたときに、かつて上半部に堆く溜まっていたそれと同じ形を、下半部に築き上げているように、青春を生き終ったとき、漏刻の一滴一滴は悉く結晶して、かたわらに逸速く不死の像を刻み上げていなければならぬ。


 造物主の悪意が、完全な精神と完全な青春の肉体とを同じ年齢に出会わせず、いつも青春の香わしい肉体には未熟な不出来な精神を宿らせるといって、概くには当たらない。青春とは、精神の対立概念なのだ。精神はどれほど生きのびようとも、青春の肉体の精妙な輪郭をまずくなぞえるにすぎないのである。

 青春が無意識に生きることの莫大な浪費。
収穫を思わぬその一時期。
生の破壊力と生の創造力とが無意識のうちに釣合う至上の均衡。

かかる均衡は造形されなければならぬ・・・
(三島由紀夫『禁色』より)


 三島由紀夫のこの『禁色』のこの一句を思い出すのは、前田正憲アトリエを訪ねた時の感想だ。

遠く静かな砂漠に「命」の違う形の髑髏、
等伯の松林図屏風を含む抽象画の世界と初期の日本画の作品シリーズは、彼の創作活動の違う地表を表すようで、その「精神」は繋がっている。

青春と精神が対立概念であるようにだ。


 かくして、そのシュールな日本画的半具象も抽象も、前田自身の「青春」とは異なった「側面」や「刻」を如実に反映しているだけかも知れない。

 人間は、複雑な総合体であるのだ。
関係性で頼りすぎたら裏切られる。

頼った分だけ脆く傷つけられるが、
それも長いスパンで考えると大したことないのかも知れない。


 東京のスペースでの今回の個展は、
その、異なった段階の前田の作品を網羅した展示会になる。

その相矛盾するかも知れない「青春」と「精神」の衝突こそ、前田作品に見出す魅力だろうと私は思うのだ。


 だが、生の「破壊力」と生の「創造力」とを見るとき、私は「創造力」を見つめた。
この御時世だからこそかも知れない。

 Kindleで処女作『三日月』を発表した今年の初夏、言葉が重なる瞬間があった。

偶然だが、大きい宇宙の空間で、空中遭遇したのかもしれない。


 われわれが生きているうえで「否定すべきもの」の一切、その他もろもろのものこそが、
当然スクリーンが映し出してしかるべき光輝を、世間一般の「正義」の常識の名の下に窒息させようとしているからだ。


 我が身の保身のために、人は「石」を用意し、仲間に投げるのか。
あるいは、一度たりとも「仲間」だったことはなかったか。


 すべては、コロナ禍の現世の『禁色』か。

ー Shun 上海の隔離ホテルにて ー


《前田正憲 個展:静寂ノ刻 イベント》


オープニング 10月29日(金) 12:00

作家在廊日  10月30日(土)
       10月31日(日)

※ 11月の予定はシュンアートギャラリー公式HP、SNSにて確定次第、ご案内いたします。

website: https://shunartdesign.com/
instagram: https://www.instagram.com/shun_art_gallery_tokyo/
facebook: https://www.facebook.com/ShunArtGalleryTokyo/




Shun Art Galleryがお送りする
前田正憲の世界観を是非ご覧にお越しくださいませ。

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