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スージー・アンド・バンシーズのハッピー・ハウス:時代がギュッと詰まってる

音楽人生が100倍豊かになる80年代の100曲 <その15>

Siouxsie And The Banshees / Happy House (1980)

出ました、ゴスの女王、スージー・アンド・ザ・バンシーズ(Siouxsie And The Banshees)のハッピーハウス(Happy House)。

いやぁ、文句なしにかっこいい曲。大好きです。

バンシーズはオリジナル・ゴスの重要バンドの1つと言われていて、けっこう重くてシリアスな音を出してます。

代表的なのが「呪々( Juju)」というアルバムで、最高傑作と言われることもあります。

そんなバンシーズの曲でも当時「最もニューウェーブしてる」と言われたのが、このハッピー・ハウス。

全英17位までチャートアクションもあった、そこそこのヒット曲。

独特のメロディラインと世界観が、好きな人にはたまりません。私は、バンシーズの中で一番好きな曲です。

ヴォーカルのスージー・スー(Siouxsie Sioux)は時代のアイコンともいうべき存在で、当時のゴスの女の子は、みんなスージーの真似してました。

昭和の女の子が松田聖子に憧れて聖子ちゃんカットしたり、平成の女の子が安室奈美恵にあこがれてアムラーになる、みたいなノリです。

ちなみに男の子はキュア(Cure)のロバート・スミス(Robert Smith)の真似してましたね(ローバート・スミスはキュアが馬鹿売れする前にバンシーズにギターとして参加していたという間柄です)。

あ、ゴスがわからない人のために補足しておきますと、

ゴスというのは80年代初めにロンドンから大流行したムーブメントの1つで、ゴシック・ロックと言われる荘厳な感じの音と黒基調のファッションが特徴になってます。
ロングヘアに黒をアクセントにした化粧なんかもしてまして、日本のビジュアル系バンドとかゴスロリ・ファッションの元祖みたいなもの

だと思ってください。


バンシーズで一番売れた曲はビートルズ(The Beatles)のディア・プルーンズ(Dear Prudence)のカバー。

全英3位まで行きました。

ゴスというかサイケデリックなアレンジで、こういう曲調が受けていたんだという当時の空気感がわかる曲だと思います。

実はスージーとドラムのバッジーはクリーチャーズ(The Creatures)というサイドプロジェクトもやっていたのですが、こちらはこちらで民族音楽的な要素が加わって味わい深い音を出してます。

興味持ったら、ぜひクリーチャーズも聴いてみてください。


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