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デッド・オア・アライブのユー・スピン・ミー・ラウンド:ハイパーディスコが止まらない

音楽人生が100倍豊かになる80年代の100曲 <その14>

Dead or Alive / You Spin Me Round (1984)

ピート・バーンズ(Pete Burns)率いるデッド・オア・アライブの全英No.1ヒットが、この「ユー・スピン・ミー・ラウンド」。

イケイケイです。

ストック・エイトキン・ウォーターマンというプロデューサーチームがユーロビートを生みだして世界のヒットチャートを席巻するのですが、その最初の成功作と言われている作品です。

EDMの元祖、みたいなものですかね。


ネアカの権化みたいな曲ですが、実はデッド・オア・アライブの初期の頃ってどろどろしたゴスだったんですよね。

ルックスはこのまんまなので、私は「ゴス界のボーイ・ジョージ(Boy George)」だと思っていました。

ゴスの頃なかなか売れずに、なぜかダンス路線に。

この曲はかっこいいし、売れたのでいいんですけど。


わたしの記憶が正しければ、イギリスで一番最初に見たコンサートがこのデッド・オア・アライブだったはず。場所はロイヤル・アルバート・ホール。…だったはず、たぶん。

かっこよかったですよ。

キラキラしていて、まさに飛ぶ鳥を落とす勢いでしたね。


ピート・バーンズはかなりのイケメンだと思うのですが、本人的には顔にコンプレックスがあったらしく、この後ヒット作を出してはその印税をぜんぶ整形につぎ込んだそう。
後半は「誰?」と思うぐらい違う顔つきになってしまいます。

もう亡くなってしまいましたが、残念な逸材です。


改めて久しぶりに聞き直しましたけど、脳天気に見えて実はちょっと陰りが感じられる音ですね。

同じユーロビートでもリック・アストレー(Rick Astley)やカイリー・ミノーグ(Kylie Minogue)とちがってロックしていると言えばいいのか…。

私の持論なんですけど、アートって変わり者の方がいい作品生むんですよね。
常識人のつくる作品って、予定調和でつまんないんですよ。
ある意味「狂気」が含まれている作品が凄いと思うし、好きなんです。

ほら、ちょっろ「狂気」感じるでしょう?


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