片想いの記憶と記録
片想いの頃の記録です。記憶の書き起こし?
なんとなくこの気持ちを残して置きたくて。
夏🌻
ある夏の日その日はすごく暑くて私はTシャツをきていた。
真夏歩いて移動し汗をかいていた。
予定をすませた帰り道。
彼と一緒だった。
同じ方面の電車に乗るのは珍しいことではない。
ただなんとなく汗をかいた自分の隣は申し訳ない気がしたり
彼も汗をかいているしいいかと思ったりして
隣に座るだけなのに心拍数があがる。
そんな夏の日があった。
電車といえば二人で隣で座った事実でも嬉しいのに饒舌な彼との会話の記憶は意図してか意図せずか緊張をほぐす。
隣で彼が寝た時読書を始めたら「あまり自分のこと話さないね」と嫌がったこと(寝てるのにね)
向かいのカップルの話を始めた時聞こえないで、と願ったこと。スマホをみせてくれた時アラームで起きられないから毎回別の音がでたらいいのにと言っていたね。もう随分前だから今はできそう。
帰りの電車の選択肢があった時こっちの方が定期使えるでしょとあわせてくれた。
寝るから起こしてといった時私も寝てしまうかもです、といったけど緊張で寝られるわけ無いでしょと思ったよ。
ある3月🍀
好きな人には会いたくなる。
会いに行くときには手ぶらでは行きにくい。
色んな理由をつけて贈り物をする。
ある年の3 月。「はい、ホワイトデー」と言われ、渡された。クマ柄の可愛らしいケース。「え、わたし、バレンタインデー渡してない」
その年は忙しくバレンタインデーにチョコレートを用意できなかった。
「そしたらこれがバレンタイン、俺から。」
いまでもこの意味を考えては答えに至らないでいる。たぶんあちらは渡したことも忘れているのだ。こちらは悶々と思い耽る。あの時はなぜ…。
どれくらい
数えてみた。
出会ってから10年経つらしい。
よくこんな長くひとりのひとを想えるものだと。
諦めようと何度思ったことか。
数えられない。
メールのやりとりの数。
ある時は毎日、忙しいのに返信をくれる。
ある時は数週間時間があいて返信がきて。
優しい言葉も少なくない。
最近さらに優しい言葉が多くなった気がして自惚れてしまう。
数えてみた。
一緒に食事をしたのは、両手にも満たない。
その分1回1回がすごく貴重で、場所も食べたものもなんとなく覚えてる。
彼の職場傍のカフェ。珈琲。
電気屋の中の定食屋。生姜焼き。
駅ナカの飲食店。オムライス。
思い出のレストラン。3回。たぶん。
彼の買ってきたパンたち。
数えきれない。
メールを見返した回数。
夜ひとりになると、たまらなく恋しくなる時があって優しい言葉に触れたくなる。
厳しい意見もわたしを支えてくれる。
わたしの心の支え。
一緒に。傍に。いられたらいいのに。
冬☃
初詣に行った。
好きな人と。
はじめて。これが本当の初詣か。
彼と会ったのは打ち合わせのためだったのに。
突然「行こう?」と誘われたのだ。断る理由がない。
時は1月4日、まだ初詣客も多く、列に並ぶ。
「ちょっと写真撮ってくる」列を抜ける彼。
撮っている彼が可愛い。
写真を撮っている彼の写真を撮りたい。
できない。恥ずかしい。
知られたいのに知られたくないこの気持ち。
順番が来た。
お賽銭を投げ入れ、二礼二拍手一礼。祈る。
何を祈っているのか、願っているのか、気になって自分の祈るタイミングを失う。
ビジネスマンの多い神社だった。
いつかまた行くことがあるのだろうか。
また行きたいといえば良い?これから夏。
新年まではまだ遠い。
いつか恥ずかしくなって消してしまうかもしれないけれど。
なんとなく書き起こしておいたら、自分の気持ちも救われるのではないとそんなことをおもう。