イルミネーション

私が行動を起こす動機は史跡や自然、体験であり、具体的には温泉や滝、バンジージャンプなどである。
数少ない友人達と旅行に行く際はほぼ全て私が計画を立てるのだが、かわいそうな友人達は大体の確率で滝に連れて行かれている。

そもそもイルミネーションを見に行こうと思わない人間が人から行こうと誘われたらどうなるのか。
特に考えずに東京ドイツ村に行き、車で丸の内仲通り、けやき坂、表参道を通るイルミ詰め合わせパックを思いつき回ってみたがあまり楽しめる事はなかった。
見にいくものでなく、通りかかったら光っていていつもと違う景色を楽しむ。
そもそもそう思っているせいで行ってもあまり楽しいとは感じられないのかもしれない。

~あとはイルミネーションがなんで合わないのかを色々理由つけてみるだけの文章~

光の煌びやかさには慣れがある。一緒に見に行った人は山形出身で、やたらと仙台で見たものより凄いと言って楽しそうにしていた。
私は2019年の冬に家から1番近いという理由で選んだApple Store表参道店にiPhone 11proを購入しに行った。その時にも表参道は光っていた。
母に連れられて森美術館に行った時も、けやき坂は光っていた。

空気感が合わない。これは東京ドイツ村に該当する事で、同時に地方のアウトレットやコストコにも該当する。家族連れや普通のカップルが多く、あまり色欲や人間味を感じない世界。人生あがりの人がたくさんいそうで、その人生はその人生で少し楽しそうではある。
いたらいつの間にか子供を作ってしまいそうと表現したらだいたいみんな笑ってくれるけど、おそらくやっぱこいつ性格悪いなと思われている。

いわゆる「映え」に対する自分でも説明の難しい嫌悪感。この世の芸術は全て作られたモノである事に違いはないのだが。
TikTokでおすすめ!とされている店に行きたいと今の同居人に見せられても全く行く気にならないのと同じ現象。

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