全部パーになる瞬間
僕は、いままで積み重ねてきたことや、
血の滲むような努力をしたのが、
全部台無しになる瞬間が大好きだ。
自分にとってなのだけれど、あんなに練習したのに、あんなに苦労したのに、なのにこんなに台無しになる??
という、もう、パーになる瞬間。
うわああああ!という、瞬間が、本当に大好きだ。
中学校の時、バスケットボール部だった。
日々、ものすごい練習して、部の練習が終わっても居残り練習して、家に帰ってからも当時NBAのスーパースターだったアイバーソンのビデオをするきれるほど見て、真似をしたりして、人生で1番頑張った三年間だったと思う。
そして、3年生最後の大会。
一回戦。
開始30秒、僕はダブルドリブルをして審判に笛を鳴らされ、相手ボールに。さらにファールを3つしてしまいチームファールがかさなり、嫌な空気が流れた。
そしてお得意のレイアップシュートは(監督に「お前はレイアップシュートだけを極めろ」と言われバッシュの底が破けるまで走りこみながら練習していたレイアップシュート)も、ほぼ全部外してしまった。
点差が開いてきて、
監督がタイムアウトをとり、
全員に
「どうしたお前ら、しっかりしろ!あの練習を思い出すんだ!!ファイ!!」
と言って、またチームに活気が戻った。
しかし、チームに活気が戻って早々に、僕はまたダブルドリブルで笛を鳴らされて相手ボールに。リバウンドに失敗した村井くんが足を捻り、退場していった。チームメイトの宮下くんとのコンビネーションシュートで、パニックになって、自分たちのゴールめがけてやってしまい、まさかの自殺点をした。監督が「なんでー!?!」と叫んでいた。
そして、我がチームは大敗してしまった。
相手チームは県で1、2を争うチームだったのもあったけど、
全力で戦って、もう信じられないないような失敗を連発して、さらにコテンパンに負けてしまった。
そして、チームメイトの村井くんが帰り際に
「あ、足が痛いよお😭、、」
と足の心配ばかりしていたので、思わず笑ってしまった。
いままでしてきた努力が、全部パーになった瞬間だった。
「どれだけ頑張っても、ちっとも報われない瞬間がある!!」
ということが、そのときわかった。
そして、そんな瞬間が、大好きになった。
こんなに面白いこと、ない!!
なんてカッコ悪いんだろうか!!
全力で挑んで、盛大にコケる。
アタシの人生の目標にしたい。
「全力で挑んで、盛大にコケる。」
めっちゃいい言葉😍
「全力で挑んで、盛大にコケる。」